はじめに
マイナンバーカードを持っていない場合は?
マイナンバーカードを持っていない方へは、ご自身が加入している医療保険者(協会けんぽ、健康保険組合、国民健康保険など)から、資格確認書が無償で送付・交付されています。届いていない場合や再発行については、ご加入の保険者に確認が必要です。
特に注意したいのが、家族全員分の確認が必要という点です。自分は手続きを済ませていても、子どもや配偶者、高齢の親の分が未対応というケースがよく見られます。家族の誰かが急に体調を崩した時、保険証がなくて困るのは本人だけではありません。
・子どもの場合
15歳未満の子どもは、保護者が代理でマイナンバーカードの申請や保険証利用登録を行えます。保護者のスマートフォンやPCで子どものマイナンバーカードを読み取り、マイナポータルから手続き可能です。また、子ども用のマイナンバーカードは5回目の誕生日まで有効なので、更新のタイミングも忘れずにチェックしましょう。
・高齢者の場合
施設入所者や要介護認定を受けている人には、特例で資格確認書が自動的に交付される場合があります。詳細は加入している保険者(市区町村や健康保険組合)に確認してください。 また、認知症などで暗証番号の管理が難しい場合も、資格確認書の利用が現実的な選択肢となります。
マイナ保険証で気をつけたいこと
マイナ保険証は便利な一方で、トラブル防止のために次の点に注意しましょう。
・暗証番号の管理
暗証番号を忘れてしまったり、複数回入力を間違えてロックされてしまったりした場合は、顔認証付きカードリーダーで顔認証等による本人確認が可能ですので、受診自体は可能です。暗証番号再設定は原則市区町村窓口でのみ可能なので、事前にメモを控えておくか、家族と共有しておくと安心です。
・電子証明書の有効期限
マイナンバーカード自体の有効期限とは別に、電子証明書部分は発行から5年で期限が切れます。更新手続きを忘れると保険証として使えなくなるので要注意です。更新時期が近づくと、マイナポータルや自治体から通知が届くので、見逃さないようにしましょう。
「あとでいいや」が一番危険。今すぐ確認を
健康保険証が廃止され、マイナ保険証が主流となった今、「何もしない」は最もリスクの高い選択です。 医療をスムーズに受けるためには、以下の3つを早急に済ませておきましょう。
・家族全員の登録状況確認
・暗証番号の管理と有効期限のチェック
まだ手を付けていない方も、今日から準備を始めましょう。