はじめに

お財布をまとめるデメリット

お財布をまとめる主なデメリットを3つご紹介します。

1. 自由に使えるお金が減ったとストレスを感じる
お財布を完全にまとめる場合、家計の全体像が可視化されるメリットがある一方、支出がすべて筒抜けになってしまうことで、不自由を感じることもあります。例えば、ちょっとした交際費や趣味に使ったお金まで共有されてしまう点がストレスになり、思わぬすれ違いの原因になることもあります。

2. 収入差による不公平感が生まれやすい
夫婦の収入と生活費の負担の比率を完全に一致させることは現実的にかなり難しいと思います。生活費をどちらがどれだけ負担しているのか、どれだけ趣味など個人的な支出をしているのか、こうした点が気になり出すと、関係に小さなすれ違いが生じることもあります。

3. 贈与税などの観点で気を付ける必要がある
夫婦間のお金のやり取りであっても贈与税の対象になりますので、特に夫婦間で収入の差がある場合には注意が必要です。

生活費の用途であれば贈与税は基本的に発生しませんが、例えば一方が口座に入れたお金をもう一方が投資や趣味に充てた場合、これらの支出が年間110万円を超える場合には贈与税の対象になる可能性があります。

夫婦間での資金移動は「家計の助け合い」と「資産移転」の線引きを意識することが、トラブルを防ぐポイントです。もし線引きの仕方や制度に不安がある場合には、必要に応じて税理士に相談してみるのもよいでしょう。

タイプ別に見る「あなたに合う家計スタイル」の選び方

ここまでの内容を踏まえ、夫婦のタイプ別に最適な家計スタイルを整理します。

1. 完全共有型が向いている夫婦

向いているタイプ
・お金の価値観や使い方が似ている
・共通の目標(住宅・教育・資産形成など)が明確
・どちらかの収入が世帯全体を支えている

特徴とポイント
家計の全体像を共有しやすく、すれ違いが起きにくいスタイルです。特に片方の収入が中心となる場合は、管理がシンプルで資産形成が進めやすい点がメリットです。定期的に家計の使い方を話し合い、双方が納得できるルールを持つことが長続きのコツです。

2. 完全分離型が向いている夫婦

向いているタイプ
・共働きでそれぞれの収入が十分にある
・お金の使い方に独立性を保ちたい
・趣味やライフスタイルが異なる

特徴とポイント
自由度が高く、ストレスを感じにくい方法です。ただし、生活費の分担を明確にしておかないと不公平感が生まれやすいため、定期的な確認が重要です。また、教育費や住宅購入など大きな支出が発生する際には、部分共有型に移行する柔軟さを持つと良いでしょう。

3. 部分共有型が向いている夫婦

向いているタイプ
・共働きで収入に差がある
・お互いの自由とプライバシーを尊重したい
・家計の透明性も確保したい

特徴とポイント
共有と個人管理のバランスが取れ、実務的に運用しやすいスタイルです。例えば年末に「資産目標と現状の確認」を習慣化すれば、安心して家計を運営できます。迷ったら、このバランス型をベースに調整していくのがおすすめです。

夫婦で納得感のある選択をすることが重要

夫婦のお財布をまとめるべきか?という問いに、絶対的な正解はありません。大切なのは、どちらかの意見に合わせるのではなく、2人が納得してその方法を選択できていることです。

また、どのパターンを選んでも、世帯全体の資産を定期的に確認することをおすすめします。家計管理の目的は、節約ではなく家族の理想の未来を実現することです。

ライフステージが変わるたびに「今のやり方は合っているか?」を見直すことで、夫婦の価値観の共有にもつながります。

ぜひ、年の初めに、お金とこれからの暮らしについて話し合ってみてください。

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