はじめに
AI関連銘柄は本当に割高なのか、2026年の評価軸
AI関連銘柄について語るとき、必ず出てくるのが「割高ではないか」という議論ですが、バリュエーションは本当に割高なのでしょうか。
確かに、短期的に見れば株価が大きく動く場面もあり、値動きの荒さが気になる方も多いと思います。
しかし、少し視点を引いて冷静に見ると、現在のAI関連主力企業のバリュエーションは、2000年前後のITバブル期と単純に重ねられるものではありません。多くの企業がすでに利益を出しており、将来の利益成長を前提としたPER水準も、成熟産業の優良企業と比較して、必ずしも極端ではないケースが増えています。
重要なのは、AI企業が「夢を語る存在」から、「利益成長を示す存在」へと変わり始めている点です。
2026年は、その違いが決算という形でよりはっきり可視化される年になると考えています。
高値圏スタートの2026年相場環境
2026年の株式市場は一月にダウ平均も日経平均も過去最高値をつけており、世界的に株式が高くスタートした印象です。
ただ、カネアマリ(過剰流動性)が継続するなかで、相場は一直線に上昇するというよりは、ボラティリティが高く、急騰急落はあると思います。金融政策や中間選挙もあるので、政治イベントなどで急落がある時は、企業業績や成長性を評価できる銘柄の押し目を狙うことは、有効な戦略ではないでしょうか。
AI関連銘柄への向き合い方で最も大切な視点
その中で、AI関連銘柄への向き合い方として最も大切なのは、「AIという言葉が付いているかどうか」ではなく、「AIによって競争優位が強化されているかどうか」という視点です。
半導体やクラウドといったインフラ層は引き続き重要ですが、2026年により評価されやすくなるのは、AIを実際の製品やサービスに組み込み、売上や利益の成長につなげている企業群です。
「AIを導入しました」という段階から、「AIがなければこのビジネスは成り立たない」という段階へ進んでいるかどうか。その違いが、株価にも表れてくるでしょう。