はじめに

“積立投資の次の一歩”をどう選ぶか

成長投資枠の使い方として、いくつかのパターンをご紹介します。

①積立額をさらに増やしたい
つみたて投資枠+成長投資枠の両方で積立投資をする場合、最大月30万円まで積立可能です。積み立てをする銘柄は、つみたて投資枠の対象商品のみでも、成長投資枠の商品との組み合わせも可能です。

②株式投資を取り入れたい
投資信託の次に株式投資にも挑戦したい場合、成長投資枠で購入することで配当金にかかる税金がずっと非課税になるのも大きなメリットです。

③投資の幅を広げたい
つみたて投資枠では選択できない、金(ゴールド)、分配金が得られる投資信託やETF、REITに投資をする。

たとえば金や米国高配当株など投資カテゴリが同じであっても、投資信託やETF、その中でも連動する指数や手数料などが異なる複数の選択肢があるため、比較が必要です。

分配金受取りに関わる注意点として、投資信託の場合は投資対象が外国株式であっても日本円で受け取ることができますが、たとえば米国ETFの場合は米ドルで配当金を受け取ることとなります。実際に配当金を使う際に、米ドルのまま、または日本円に両替する選択肢があることも理解の上で選択しましょう。

成長投資枠は選べる商品の幅が広い分、リスクが高い商品も含まれる点には注意が必要です。成長投資枠でよくあるのが、“投資したあとに価格変動の大きさに驚く”ケースです。特にテーマ型投信や個別株は値動きが大きいため、「つみたて投資の安定感」に慣れた方ほどギャップを感じがちです。

そのため、下記のポイントを整理したうえで、ポートフォリオのバランスを考慮して活用することが大切です。


・何のために運用するのか(目的)
・どれくらいの価格変動に耐えられるか(リスク許容度)
・積立か一括か(投資方法)


成長投資枠では「積立」も「一括投資」もどちらも可能です。価格変動が大きい個別株や海外ETFを購入する際にも、一括だけでなく数回に分けて買うことで、リスク分散することができます。

成長投資枠は“投資の幅”を広げる手段

投資には「コア・サテライト戦略」という考え方があります。中心となる惑星と、衛星の関係に例えた投資戦略です。

コア(核): 資産形成の土台となる部分。つみたて投資枠を使い、インデックスファンドなどで長期・積立・分散投資を堅実に続け、資産を積み上げる。

サテライト(衛星): さらに余裕資金がある場合に、さらなるリターンや特定の分野を追求するために取り入れる部分。成長投資枠を使い、個別株など自分の興味のある分野に投資する。

コアとサテライトの適正な割合は、個々人の資産運用の目的に応じて変わるため正解はありませんが、たとえば、全体の8割をインデックス中心のコア、残り2割を個別株などのサテライトにすると、長期の安定性を保ちながらも成長領域へ広げていくことができます。

自由度の高い成長投資枠ですが、大元の「投資をする目的」(自分が何のために資産運用をするのか、目標はどれくらいか)を達成するための手段として活用することが大事です。コアの部分で土台をしっかり築いた上で、成長投資枠を“次の一歩”として活用し、将来のための投資の幅を広げていきましょう。

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