はじめに

新たに追加される5本とは

SBI証券では、今回の商品ラインナップ見直しの際に追加する商品の選定基準として以下を挙げています。

【ファンド共通】長期投資にふさわしく、積立効果が期待できるファンド
・インデックスファンド
対象インデックスの上昇が期待され、指数との乖離が小さく、信託報酬が業界最安水準のファンド
・アクティブファンド
ウエルスアドバイザー株式会社(以下「WA」)のファンドレーティングが商品カテゴリー(アセットクラス)の平均を中長期的(3~5年目途)に上回り、インデックスファンドとの差別化ができる特色のあるファンド

また上記の基準に合わせ、現時点で次の5本の商品を候補として挙げています。

【追加対象の商品候補】
・野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
・WCM世界成長株厳選ファンド(資産成長型)
・イーストスプリング・インド・コア株式ファンド
・大和住銀DC国内株式ファンド
・SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)

個人的には、「制度改正」を見越した運用商品選定という割には、ややテーマや地域を絞りすぎているような気がしています。一般の方が、普段の生活を営みながら長きにわたり運用商品を選択し積み立てを継続するというiDeCoの特色を考えると、今回追加される商品が、短期間で見直しの対象とならないように願いたいものです。

人気ファンド「ひふみ年金」も対象に…除外される11の商品リスト

同時に除外の見直し基準としては以下のように説明がなされています。

・WAのファンドレーティング(総合)が2以下(その状況が6ヵ月以上継続)のファンド
・WAのファンドレーティングが商品カテゴリー(アセットクラス)の平均を中長期的(3~5年目途)に下回っているアクティブファンド
・手数料水準および参考指数【ベンチマーク(BM)】自体が加入者利益の最大化にふさわしくない状況にあるファンド

こちらについても個人的には、3年から5年を目処にアクティブファンドを選ぶのがはたして適正なのかという点には疑問を感じています。一方、楽天証券がiDeCoの運用商品見直しに際し、「楽天」の名前の入った投資信託を追加予定の9本のうち5本を占めていたのに対し、SBI傘下となった人気ファンド「ひふみワールド年金」、「ひふみ年金」が除外商品に挙がっている点は対照的だと感じました。

除外商品についての対象者への不同意の確認の手続きは6月頃に予定されています。対象商品は以下ですので、保有あるいは積み立てをされている方は運営管理機関からのお知らせを見逃さないようにして下さい。

【除外対象の商品】
・ハリス グローバル バリュー株ファンド(年1回決算型)
・ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド
・ひふみワールド年金
・EXE-i 全世界中小型株式ファンド
・つみたて椿
・野村リアルグロース・オープン(確定拠出年金向け)
・ひふみ年金
・iFree NYダウ・インデックス
・インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)
・eMAXIS Slim 国内債券インデックス
・あおぞらDC定期(1年)

「ほったらかし」で本当に大丈夫なのか

近年非課税制度へ対する期待とその重要性は増すばかりです。筆者としても、非課税制度をフルに活用した資産形成は重要であるという点にはまったく異論はありません。

しかし、その普及を急ぐあまり「ほったらかしでも大丈夫」と資産形成を始めるハードルを必要以上に低くするような動きには不安を感じています。加入後のサポート含め教育的な取り組みも必要でしょう。

今回の運用商品見直しをきっかけに、iDeCo加入者一人ひとりが制度の趣旨を改めて確認し、自身の資産形成にとって納得のいく選択と、その後の手続きを進められることを願っています。

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