はじめに
家の値段:資産になるか、消費財になるか
家を買うときに、売ることを考える方は少ないですが、事前に考えておくことをおすすめします。筆者のもとには、「定年前後に家を売って住み替えたい」という相談が多くあります。人生100年時代と言われる今、持ち家は終のすみかではなくなってきています。
こだわりを詰め込んだ家であっても、出口は周辺相場に影響を受けます。売るならどれくらいで売れそうなのか。または賃貸に出す場合、どれくらいの賃料で貸し出せそうなのか。取得しようとしている家の周辺の相場をあらかじめ調べて、見当をつけておいたほうがいいでしょう。
もし、想定される売却価格や収益の現在価値が、家に支払う金額を大きく下回っているのであれば、家を買うことによって資産を減らすリスクがあると考えられます。
買い時は“わがやのライフプラン”から逆算する
家を売る際、いくらで売却できるかは市場環境や需給に影響を受けます。これまで住環境や生活インフラは国策により大きく変わってきました。さらに人口減少と長寿化が進む今、家の将来価値には大きなばらつきが生じる可能性が考えられます。
資産として活用できなければ、家は“耐久消費財”となります。その明暗を分けるのは、収益性であり、将来キャッシュを生むものなのかどうかです。資産として活用できるものなら、老後の暮らしの選択肢を維持もしくは増やすのに役立つことでしょう。
まずは人生の青写真(ライフプラン)から逆算して、マイホーム取得のメリット・デメリットを丁寧に確認することから始めてみてはいかがでしょうか。