はじめに

2)アクティブファンドの場合

投資しているアクティブファンドが除外されても、その運用方針に納得感がある場合は、これまで購入したファンドについてはそのまま保有でも問題ないでしょう。まずは除外の理由にしっかり目を通し、そこに100%合理性があるのかどうかを考えましょう。

例えば、楽天証券の場合一定期間にわたり評価が低いファンドは除外対象とするルールを設けています。この考え方に同意する場合は、これ以上投資を継続する意味がないのかも知れません。

しかし、もともとそのアクティブファンドの投資哲学が「長期運用」で数年のスコアだけでは計れない価値を感じているのであれば、売却を急ぐ必要はないでしょう。

では、毎月の積み立ては新たなアクティブファンドを選ぶべきでしょうか?

ここは、ご自身なりに追加される投資信託の運用方針及び過去の実績などを運営管理機関の選定理由に追加して考える必要があるでしょう。少なくとも、同じアセットクラスだからと単純に新規追加商品を買い付けするというのは避けたいものです。

アクティブファンドを選ぶ際には、NISAの積立投資枠の対象となっているファンドなのかどうかという点も参考になると考えます。

金融庁はつみたて投資枠の対象商品の条件を決めていますが、特にアクティブファンドについては、継続して投資家に支持・選択されるファンドとして次の3つを挙げています。

①純資産額50億円以上
②運用実績5年以上
③信託期間中の3分の2以上で資金流入超の実績が認められる

つまり、ある程度規模があり、長く支持されているファンドということです。

確定拠出年金の運用商品の入替の基準を決めるのは運営管理機関ですが、そこにプラスしてNISAの商品選定条件を加えて考えるのも良いでしょう。

あるいは、投資信託を販売する主要な金融機関による「共通KPI(成果指標)」も参考になります。これはその会社の顧客がどの程度利益を得ているかを示す指標で、販売会社ごとに同じ定義で比較したものです。

投資先を吟味し、ベンチマークを上回る運用を目指すアクティブファンドであるからこそ、短期的な指標ではなく様々な角度から検討したいところです。

確定拠出年金の特性上、商品ラインナップに長期で希望する商品が途中で除外されてしまう可能性を心配するのであれば、確定拠出年金はインデックスファンド中心で、アクティブファンドはNISAで投資をするという方針でも良いかも知れません。

3)テーマ型の投資信託

楽天証券のiDeCoには高配当株式や、金に投資をする投資信託が追加される予定です。また商品入替を予定しているSBI証券のiDeCoでは、半導体やインドといったかなり対象を絞り込んだ投資信託を追加することを検討しているようです。

これらがすべてそうだと断定するつもりはありませんが、どうしても投資先をしぼったいわゆる「テーマ型」投資信託は流行廃りがあることも多く、より注意深く市場の動きを見て、売買の決定をする必要があります。コストが割高になることも多く、積立投資を始める場合はそれなりに研究をした上で判断する必要があるでしょう。

値動きが大きくなることもあるため、判断が難しくなる場合があるかも知れないという観点でいうと、NISAでは売却してもその枠への再投資は翌年以降と制限があるため、むしろ確定拠出年金向きかも知れません。

いずれにしても、確定拠出年金やNISAといった制度の特徴を理解した上で、運用商品も選択できるようになると良さそうです。

自分の資産に無関心にならないことが第一歩

今回は、確定拠出年金における商品の入替とはどういうものか、その扱いについて加入者はどのような注意点があるのかをまとめてみました。ご自身には関係ない、自分は該当商品を保有していないと無関心になるのではなく、今の投資商品が本当に適切なものなのかを考えるきっかけにもしていただけると幸いです。

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