はじめに

2月の売買代金トップ5、ダントツは「キオクシア」

では、具体的にどのような銘柄の売買代金が多かったのか、上位5社を検証してみたいと思います。

1位:キオクシア(285A)
ダントツのトップで、2月の累計売買代金は12兆1,976億円に上りました。データセンターやAIサーバーで使用されるNAND型フラッシュメモリの需要が急増したことや、2月12日にこれまで非開示だった通期の業績予想を発表したことが大きな要因です。連結最終利益が4,537億~5,137億円となり、中央値で前期比77.6%増となる力強い見通しを示したことが投資家の注目を集めました。

2位:アドバンテスト(6857)
累計の売買代金は5兆3,607億円を記録しました。SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の堅調などから、2月26日に上場来高値を更新する場面もありました。同社も、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上方修正すると公表し、相場を牽引しました。

3位:フジクラ(5803)
累計売買代金は5兆313億円となっています。生成AIの普及に伴うデータセンター向け光ファイバーケーブルの需要急増と、それによる圧倒的な業績向上への期待に加え、株式分割(1→6)を発表したことも好感されました。

4位:ソフトバンクグループ(9984)
累計売買代金は4兆1,834億円でした。傘下の英半導体設計大手アーム・ホールディングスの株価低迷などを受け、同社の株価は冴えない展開となっています。2026年に入りキオクシアがダントツの売買代金トップとなっていますが、2025年8月から12月まではソフトバンクグループが売買代金トップでした。

5位:ディスコ(6146)
累計売買代金は3兆3,778億円でした。AI向け高性能半導体は複雑な積層構造が必要となるため、同社の高度な切断技術への引き合いが多く、業績が好調に推移しています。2月26日には上場来高値となる81,000円をつける場面もありました。株価が7万円台と個人投資家はやや買いづらい銘柄ではありますが、同社は2025年7月の売買代金トップ銘柄でもあります。

「売買代金は嘘をつかない」指標から見えるトレンド

投資の世界には、「売買代金は嘘をつかない」という格言があります。売買代金はごまかすことができず、実際の売買代金こそが市場の真のエネルギーやトレンドの方向性を示しているという意味です。

2026年に入り米国市場は伸び悩んでおり、米国とイランを巡る地政学リスクで波乱相場が続いていますが、依然として日本市場の売買代金は高水準を保っています。売買代金が多い市場は、それだけ売買の注文が多く存在するため、投資家が希望する価格で約定しやすいという大きなメリットもあります。

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