はじめに

衣料・雑貨中心の地道な成長路線を歩むトレジャー・ファクトリー

トレジャー・ファクトリーは2026年2月期第3四半期累計(2026年1月13日発表)で、売上高351億円(前年同期比+15.3%)、営業利益33億円(前年同期比+12.2%)と二桁の増収増益を達成。売上総利益率は約60%とほか2社と比べて高く(バイセルテクノロジーズ53%、コメ兵22%)、安定的な収益構造が特徴です。衣料・家電・家具・楽器など生活用品全般を扱う「何でも買取」の業態が、景気変動に左右されにくいリユース需要を安定的に取り込んでいます。

2026年2月期は年間30〜35店の出店目標に向けて順調に進捗しており、4月9日に予定されている本決算発表は難なく通過しそうです。

株価は現在1,600円近辺。ほか2社に比べると上昇トレンドとはいいがたく、2023年以降2,000円あたりで何度も跳ね返されており、なかなか上抜けできていません。ただ、新年度予想で好調が確認できれば、一気に高値超えも十分ありえると思います。

インターナショナルスクールに通う友人の娘さんが、外国人の友人をつれてトレジャー・ファクトリーにいくと、その安さと状態の良さに驚くと言っていました。そういったことも含めてまだまだ拡大余地はありそうです。

3社はいずれも「不況に強い」リユース市場の追い風を享受していますが、株式投資の観点では性格が大きく異なります。バイセルは最も高成長ですが、株価の評価も高く、業績が少しでも期待を下回れば大きく売られるリスクがあります。その分、成長が続けば株価上昇の恩恵も大きいでしょう。コメ兵は金相場やインバウンドという外部環境に業績が左右されやすい一方、PERが12倍台と割安感があり、追い風が続く局面では上値余地が大きいです。トレジャー・ファクトリーは成長こそ地味ですが、売上総利益率約60%の安定した収益構造と配当性向約30%の安定配当が魅力で、相場が荒れる局面でも損しにくい銘柄です。

個人的には、今のようにボラティリティが高い相場では、地味でも安定した配当が得られるトレジャー・ファクトリーに魅力を感じます。3社の中ではいちばん最初に決算発表がありますので、新年度予想で引き続き好調が確認できれば、不安要素が多い株式市場においても手が出やすい銘柄になると思います。

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