はじめに
iDeCoを選ぶ理由は「運用商品の選択肢」
マッチング拠出等が可能であるにもかかわらず、あえてiDeCoを選択する人もいます。その最大の理由は「運用商品の選択肢が広いから」でした。
次いで「iDeCoの方がより多く拠出できるから」という理由が続きます。これまでは「マッチング拠出額は事業主掛金額を超えられない」というルールがあったため、より多くの掛金を出したい層はiDeCoを選ぶ傾向がありました。しかし、2026年4月からはこの制限が撤廃されるため、今後は使い分けの判断基準が変わっていくでしょう。
なお、iDeCo口座保有者のうち、実際に掛金を拠出しているのは約8割です。60代や専業主婦(夫)ではこの割合が減り、運用のみを行う「運用指図者」が3割を超えていました。
「もっと増やしたい」潜在層が3割弱
最後に増額意向についてです。マッチング拠出・選択制やiDeCoといった本人拠出の掛金は「5,000円以上〜2万円未満」がボリュームゾーンであり、平均額は年収に比例します。
「掛金を増やしたいか」という問いに対し、「増やしたいし余裕はあるが、現在すでに限度額に達しているため、これ以上増やせない」と回答した人が全体の3割弱いました(図表4)。こうした人たちにとって、今回の限度額引き上げは待望の改正といえるでしょう。
図表4 iDeCo、マッチング拠出/選択制の掛金を増やしたいか

今回の調査では、限度額の認知不足や属性による利用状況の差、マッチング拠出・選択制とiDeCoの使い分けの実態、そして増額への意向がデータとして明確になりました。
2026年は、より柔軟な拠出が可能になる大きな節目です。まずはご自身の「限度額」と「現在の掛金額」を正しく知ることから始めてください。待望の制度改正を有効活用し、資産形成を加速させるきっかけにしていただければと思います。
確定拠出年金3万6,000人調査のレポート全文は、こちらから閲覧できます。
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