はじめに

ホルダーはどう動くべきか

では、わたしのように現在ホルダーである人間は、どう判断すればいいのでしょうか。まず確認したいのは「なぜ買ったか」です。

買った理由が「業績が良いから」「キャラクターIPのビジネスモデルが強いから」であれば、その理由が今も変わっていないかを冷静に確認します。今期の連結業績予想では売上高1,906億円(前期比31.5%増)、営業利益751億円(同45.0%増)という過去最高水準が見込まれています。ファンダメンタルズ自体は、崩れていません。

しかし、「株価が下がったから損切りしたくない」という感情で保有を続けるのは危険です。わたし自身が心がけているのは、「ここを割ったら損切り」というラインを事前に決めておくことです。株価は感情で動きますが、損切りは頭で決めなければなりません。

具体的には、「直近の安値を明確に割り込んだら損切り」というルールを自分に課しています。チャートを見て、「ここが崩れたら相場の流れが変わった」と判断できるポイントを決めておくのです。そのラインを割ったら、ファンダメンタルズがどれだけ良くても、いったん逃げる。これが負けない投資の基本です。サンリオで言えば、直近の安値は3月30日につけた970円を明確に割れたら、となります。

一方で、余裕があるなら、保有を維持しつつ、次の決算を見届けるという選択肢もあります。

5月ごろに発表される来期(2027年3月期)の業績予想が今期の高い利益水準を維持、あるいはさらに伸ばせる内容であれば、株価が再評価される可能性があります。

4月9日(木)から六本木ヒルズで「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」が開催されます。こちらは2021年から全国各地を回り、いよいよファイナルを迎えます。わたしは、1月に地元の愛媛県で開催されたときに訪れましたが、入場制限が行われるほど盛況でした。ファイナルとなれば、間違いなく大熱狂となるでしょう。

さらに、来期はポムポムプリンが30周年を迎えるため、イベント効果も期待できますので、新年度予想は強気な数字が出るのではないかと睨んでいます。しかし、これはわたしがホルダーであるため、バイアスがかかっていることは認識しておくべきでしょう。

感情で流されず、事務的な行動ができるかどうかを試す銘柄

サンリオの株価が冴えない理由は、一言で言えば「業績の良さが、すでに織り込み済みだったから」です。そこに日中関係の悪化や信用買い残の重さという外部要因が加わり、株価の重しになっています。

ホルダーとして取るべき行動は、感情ではなくルールで動くこと。「ここを割ったら損切り」というラインを決め、それを守る。そして来期の業績予想という次の判断材料をしっかり見届けること。多くの人にとって、それができるかどうかを試す展開になりそうです。

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