はじめに

2026年の特殊事情

2026年は給与額に与える影響として、意識しておきたい事柄が2点あります。

一つ目は「通勤手当」です。鉄道各社の運賃改定により、通勤費が上昇する方もいらっしゃるでしょう。通勤手当は一定の額までは所得税が非課税扱いです。一方で、標準報酬月額の算定の際は給与に含まれるため、社会保険料に影響を及ぼします(3ヶ月や半年に1回など、通勤手当がまとめて支給される場合、1ヶ月当たりの平均額が給与に加算されます)。通勤手当が増えたことにより標準報酬月額が増え、等級が上がると、「残業は増えていないのに社会保険料が上がる」といったケースも起こり得ます。

二つ目が、「子ども・子育て支援金」の開始です。2026年4月分(5月納付分)から社会保険料に上乗せされるため、手取り額への影響があります。子ども・子育て支援金の金額も、標準報酬月額の等級に応じて決まります。

いずれも自分で調整しにくい項目です。そのため、2026年は例年以上に「意識しないまま社会保険料が上がる」可能性がある点に注意が必要です。

知らないと損、知れば納得

4月〜6月の給与は、残業代や通勤手当も含めて9月から1年間の社会保険料に影響します。仕組みを知らないと、「なぜか手取りが増えない」と感じる原因にもなります。

一方で、社会保険料の増加は将来の年金や万が一の保障の充実につながります。目先の手取りだけでなく、将来の安心も含めてどう考えるか。その視点を持つことで、働き方の選択はより納得感のあるものになるはずです。今年の春はぜひ、「給与明細の先にある1年」を意識してみてはいかがでしょうか。

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