はじめに

次世代電源で注目の「武蔵精密工業」と最高益を見込む「データセクション」

武蔵精密工業(7220)は月間で約123%高となりました。同社が手がける「HSC事業」に注目が集まっています。HSC事業は、一般的な電池よりも「急速な充電・放電」が可能で「長寿命」であるため、電気自動車やAIデータセンターのバックアップ電源として大きな期待が寄せられています。

野村証券が、HSC事業の量産確度向上によって利益成長の確度が高まったとして、目標株価を3400円から7700円に引き上げたことが市場に好感されました。また、月内にインド企業へ統合型電動パワートレインシステムを供給すると公表したことも追い風となっています。

データセクション(3905)も月間で312%上昇と大きな注目を集めました。5月15日の決算発表で、27年3月期の経常利益が前期比3.5倍の125億円へ急拡大することを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しが評価されました。前期のAIインフラ事業におけるサービス提供の本格化を経て、現在はさらなる成長の加速フェーズと位置付けており、既存のデータサイエンス事業、システムインテグレーション事業、およびマーケティングソリューション事業についても、事業間シナジーの拡大を予想しています。

国家レベルの投資で期待が高まる「量子コンピューター・宇宙関連」

フィックスターズ(3687)やHPCシステムズ(6597)などの量子コンピューター関連銘柄も物色されました。

米政府が、量子コンピューター関連9社に20億ドル(約3200億円)を出資する方針を示したことで、米国市場においてIBMやD-ウェーブ・クオンタムが大幅高となったことがきっかけです。米政府には、公的資金を投じて暗号解析など安全保障面で重要な企業を囲い込み、技術流出を防ぐ狙いがあると見られています。

さらに、アストロスケールホールディングス(186A)やQPSホールディングス(464A)などの宇宙関連銘柄も買われました。イーロン・マスク氏率いる米スペースXが、6月12日に米ナスダック市場への新規株式公開(IPO)を予定していることが材料視されています。

なお、アストロスケールホールディングスについては、スカパーJSATと軌道上サービス分野での資本業務提携を発表したことも好感されました。

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