はじめに

この商品が向いている人・向いていない人

この商品が向いている人の条件としては、以下の特徴が挙げられます。


  1. 満期時点で売却以外の一括返済原資が見込める人
  2. 資産状況に余裕はあるが、月々の負担を抑えることで生まれたキャッシュを事業投資や資産運用など別の経済的機会に充てる明確な戦略がある人

共通しているのは、「売却できるかどうかに関わらず、満期時点の一括返済について具体的な算段がある」という点です。この条件を満たせる人にとっては、この商品は合理的な選択肢になり得ます。

一方、この商品が向いていないのは、「月々の支払いを抑えられるからという理由だけでこの商品を選択してしまう人です。この商品は満期に元金の一部の一括返済が確定しています。そのため、ライフプランが想定外に変化したとき、あるいは住宅を売却したくない・売却できない状況になったときの選択肢が限られてしまう特徴があります。加えて、元金の多くが満期まで減らない構造上、金利上昇局面での利息負担増加のインパクトが通常の住宅ローンより大きくなる点も見逃せません。

こうした理由から、出口戦略を考えずに、目先の負担が減少することだけに目を向けてこの商品を選択してしまうと、後々後悔する可能性が高くなってしまいます。

出口戦略が重要な商品

本商品は「出口戦略が明確な人のための商品」であり、月々の支払い削減を主目的にして採用する商品ではありません。銀行自身も「将来の物件価格を保証するものではございません。お借入金額は返済期日までに全額ご返済いただく必要があります」と明示しており、出口戦略の責任はあくまで借り手側にあることは押さえておきましょう。

この商品を検討する際に確認すべきことは、「満期時点に売却以外の手段で一括返済できる算段があるか」に集約されます。この問いに対してYESと答えられる人にとっては、合理的な選択肢になり得ますが、「おそらく売れるだろう」という期待だけを根拠にするのであれば、リスクを正しく認識できていない可能性があります。

不動産市場の先行きは不透明です。対象物件の特性上、価値が大幅に下落するリスクは相対的に低いともいえますが、これは絶対的な保証ではありません。月々の負担が大幅に抑えられるという事実は魅力的ですが、その分満期に向けた計画性が問われる商品です。この商品が自分の人生設計に合っているかどうか、慎重に検討することをおすすめします。

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