はじめに
イーロン・マスク氏率いる米民間宇宙企業「スペースX」が、いよいよ6月12日に米ナスダック市場へ新規上場(IPO)する予定です。過去最大規模と目されるこの上場は、世界の金融市場から熱い視線を集めていますが、日本の個人投資家でも話題の株式を手に入れることはできるのでしょうか? 本記事では、スペースXの上場規模や企業概要をおさらいするとともに、国内ネット証券各社での取り扱い状況や新NISAでの購入可否について紹介します。
時価総額は約283兆円! 過去最大規模のIPOとなる「スペースX」
スペースX(SpaceX)は、イーロン・マスク氏によって2002年に設立されたアメリカの民間宇宙企業です。「人類を多惑星種にすること(火星移住)」を究極の目標に掲げ、革新的な技術とビジネスモデルで世界の宇宙開発をリードしています。同社が手がける「スターリンク」は、宇宙から世界中に高速インターネット接続を提供する画期的な衛星通信サービスであり、大きな収益の柱となっています。
同社は6月12日に米ナスダック市場に上場する予定です。公開価格は1株135ドルに設定されており、時価総額は約1兆7,700億ドル(約283兆円)となる見込みです。これは、2019年にサウジアラビアで上場した国有石油会社サウジアラムコを上回り、過去最大規模のIPOになると言われています。6月5日に提出された訂正有価証券届出書によると、従来より5億ドル増額され、募集額は最大25億ドル(約4,000億円)となりました。
最大30%を個人投資家に。ブックビルディングの仕組みと参加方法
スペースXは、発行株式の最大30%を個人投資家に割り当てることを検討しています。
日本国内において、上場前の公募価格で株を買うための「ブックビルディング」を取り扱う会社は、みずほ証券、楽天証券、SBI証券の3社です(6月5日現在で取り扱いは正式決定しており、スケジュールの詳細は決定次第発表される予定です)。
そもそもブックビルディングとは、企業がIPOを行う際に、投資家から希望する購入株数や価格を募り、市場の需要に基づいて適正な価格を決定する手続きのことです。証券会社の口座を開設している成人であれば基本的には誰でも参加可能で、抽選に通れば、一般口座はもちろん、NISA(少額投資非課税制度)の「成長投資枠」などで購入が可能となります。