はじめに

将来に向けて資産を形成したいという思いから、NISAを活用する人が増加中です。また、投資信託やロボアドバイザーなど運用方法の選択肢も広がり、自分に合った資産運用ができる環境が整いつつあります。

一方で、投資対象を「なんとなく」選んでしまっている人も少なくありません。相場が堅調なときはその危うさに気づきにくいものですが、資産運用においてリスクとリターンはコインの表裏のような関係です。投資を趣味として楽しむのではなく、将来に向けて安定的に資産を形成したいのであれば、株式市場を動かす要因を把握したうえで投資対象を選ぶ必要があります。

その要因を理解するために知っておきたいのが、株式市場の動き方です。この記事では、株式市場がどのような要因で動くのか、その基本的な仕組みと取り組むべき資産運用の考え方について解説します。


株式市場の値動きは、長期的な流れと、日々上下する短期の波に分けられます。

株式市場を動かす「大きな流れ」と「短期の波」(イメージ図)

株式市場を動かす「大きな流れ」と「短期の波」画像:ウェルスナビ提供

世界経済の成長がもたらす「長期的な流れ」

「長期・積立・分散」の資産運用でリターンの源泉となっているのは、世界経済の成長です。ここでの成長は、1年、2年の短期ではなく、10年以上の長期視点で考えます。

世界的に見れば、労働人口は今後数十年間は増える見通しです。また、企業による設備の増強や技術革新によって、これまでになかった製品やサービスが次々と生まれていくでしょう。足元では、労働生産性の向上や、新興国の経済発展といったポジティブな変化もあります。こうした背景から、一時的な停滞はあっても、長期的には世界経済は発展していく見通しです。

株式市場はこうした企業の経済活動を映すので、経済が長期的に成長するなら、株式市場も長期的に上昇していくと期待できます。安定的にリターンを狙うには、長期的な大きな流れに乗っていくことが大切です。

経済成長に伴う「大きな流れ」は長期的に上昇傾向をたどる(イメージ図)

経済成長に伴う「大きな流れ」は長期的に上昇傾向をたどる画像:ウェルスナビ提供

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