はじめに

解約率が高い理由とは

また、金融庁は、手数料の高い商品ほど解約率も高い傾向があると指摘しています。これは、最初に紹介したとおり、手数料が最も多く支払われるのは初年度だけで、その後は少なくなり、6年目には手数料がゼロになるという商品が一般的だからです。

そうなると代理店としては、収益につながる新規契約を多く取ることが優先されるようになります。これが販売行動に影響を与えているというわけです。つまり、一度契約した保険を数年後に解約させ、新たに保険へ加入し直させる「回転売買」につながる可能性があります。実際に金融庁は、外貨立て保険の回転売買に対して、警鐘を鳴らしています。

保険は本来、長期間継続することを前提とした商品です。短期間で解約すると、契約者にとって不利になることも少なくありません。そもそも手数料の詳細は一般には公表されておらず、消費者が知る機会はほとんどありません。手数料の仕組みは長年ブラックボックスとされてきました。今回の金融庁の分析をきっかけに、実態が明らかになり、保険販売の透明性が高まることを期待したいと思います。

しかし、いずれにせよ保険代理店の担当者が勧める商品が、本当に自分に最適なのか、それとも手数料などが影響しているのかを消費者が判断するのは容易ではありません。だからこそ、「なぜこの商品を勧めるのですか」「他の商品との違いは何ですか」と、積極的に質問することが大切です。保険は長期間加入する商品です。納得したうえで契約することが、後悔しない保険選びにつながります。 保険料を払いすぎていませんか? お金のプロがあなたにあった保険を診断 [by MoneyForward HOME]

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