はじめに

単元未満株のメリットとデメリット

単元未満株には注意点もあります。代表的なのが、株主優待です。多くの企業では100株以上など一定株数の保有を条件としているため、単元未満株では優待を受けられないケースがほとんどです。また、株主総会の議決権もありません。

こうした点から、「配当金も単元株数を持っていないともらえない」というイメージをお持ちの方もいますが、配当金を出している銘柄では、単元未満株でも保有株数に応じた配当金の受け取りが可能です。NISA口座で保有し、適切な方法で配当金を受け取れば、配当金も非課税です。

「好きな企業、成長が期待できる企業を応援したい」「配当金を受け取る経験をしてみたい」と考える人にとって、単元未満株は個別株投資を身近にしてくれる仕組みです。

ただし、個別株は投資信託と比べて値動きが大きくなりやすい特徴があります。元本割れをしたとしても許容できる無理のない範囲で投資をしましょう。また、1社だけに投資すると、その企業の業績や株価の影響を受けやすくなります。投資額を抑えられるメリットを生かしながら、複数の企業に分散することも意識したいところです。

なお、単元未満株は証券会社によってサービス名や取引ルール(売買できる時間帯や注文方法、手数料など)、取扱銘柄が異なります。利用前にサービス内容を確認しておきましょう。NISAで単元未満株投資を取り扱っている主な証券会社は次のとおりです。

積立投資の「次の一歩」の選択肢に

資産形成の基本は、長期・積立・分散を意識した投資です。毎月の積立投資は、将来に向けた資産形成の土台として、これからも続けていきましょう。そのためには、まずライフプランと家計管理で「資産形成の目的」と「投資に回せる金額」を決め、その範囲で無理なく続けることが大切です。

そのうえで、「ボーナスから一部投資に回したい」「余剰資金ができた」というタイミングでは、投資信託を買い増すだけでなく、個別株を少額から保有してみるという選択肢もあります。

「個別株は100株買わないといけない」という思い込みがなくなれば、投資の選択肢は広がります。「単元未満株」は、投資信託で積立を続けながら、個別株投資を無理なく始めるための一つの方法です。資産形成の次の一歩として、自分に合った活用法を検討してみてはいかがでしょうか。

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