はじめに

1日に数円単位で為替が動くなど、極めてボラティリティの高い状態が続いている株式・為替市場。相場の波乱要因が重なり、投資家にとっても判断が難しい局面が続いています。 マネーフォワード MEのYouTubeチャンネル「ME STUDIO」で配信されている「大川 & Nobbyの聴くだけ投資」では、クオンツアナリストの大川智宏氏とDJ Nobby氏が最新の相場動向を鋭く解説しています。

今回は、収録中に突如観測された為替介入や、週末のキオクシア決算など急展開する相場環境を受け、少しでも早く投資家の皆様へ情報をお届けするため、急遽スケジュールを前倒しして「緊急公開」された特別編です。動画本編では、為替介入が市場に与える影響から、キオクシア決算後の値動き、米国ハイテク企業の決算動向、そして大川道場で取り上げた決済大手「GMOペイメントゲートウェイ」の着眼点まで、今後の相場を見極めるヒントを紐解きます。

【この記事の主なトピック】
収録中にまさかの為替介入を観測:160円超から158円台へ急落。相次ぐ介入観測と政治動向が与えるインパクト
キオクシア決算と株式分割の波紋:予想を下回るも高い成長率を示す決算と、3分割・自社株買い発表後の短期的な揺戻し
米ハイテク決算の明暗と金融株の底堅さ:投資負担が重く現益となったMetaに対し、好バランスなMicrosoft。金利上昇局面で存在感を増すメガバンク
大川道場「GMOペイメントゲートウェイ」の焦点:高い営業利益率を誇る決済インフラ大手。金利上昇局面でのバランスシートの見方とは

収録中にまさかの為替介入! 160円台からの急落と市場の反応

今回の収録中(2026年7月31日)、ドル円レートが160円20銭付近から一気に158円55銭付近まで約1円50銭急落する場面がありました。前日夜にも163円台から157円台後半へと急変したばかりであり、連日の為替介入とみられる動きに市場は大きな衝撃を受けています。大川氏は、今回の動きについて「投機筋の円売りポジションを一掃し、痛手を与えて市場から追い出す意図が見える」と分析。通常警戒される金融政策決定会合などの直前ではなく、市場の油断をついたタイミングでの実施となりました。

背景には、食品の消費税減税論議など政治的な発言に伴う円安進行を抑え込む狙いや、米当局との連携姿勢(レートチェック観測など)も見え隠れしており、本気度の高さがうかがえます。しかし、「実弾介入だけでは中長期的な円安トレンドの根本的な転換は難しく、利上げや積極財政の姿勢見直しなど政策との一貫性が維持できるかが注視される」と大川氏は指摘します。

キオクシア決算と株式分割。短期的な揺戻しの中での着眼点

市場の注目を集めていた半導体メモリ大手・キオクシアの決算が発表されました。市場予想をやや下回る部分があったものの、異次元の成長率を示しており、同時に「1株を3株にする株式分割」や「自社株買い」も発表されました。裏側では、レバレッジをかけて半導体株に投資していたAI専門ヘッジファンドの破綻懸念と、大手ファンド(シタデル)による救済買収の噂が飛び交うなど、需給面のノイズが大きく株価を揺さぶっています。

大川氏は「キオクシアが主力のNAND型メモリは、DRAMの供給不足による特需という面もあり、価格変動や需給バランスは依然として繊細な局面にある」と前置きしつつも、予想PERが4倍程度という極めて低い指標面や、イベント通過による短期的な揺戻し(買い戻し)の可能性に言及しています。ただし、価格上昇が永遠に続くわけではないため、チキンレース的な側面を理解し、信用取引を避けて現物・分散投資で臨むことが大切だと解説しています。

米ハイテク決算の明暗。設備投資のバランスとメガバンクの存在感

米国市場では、巨大IT企業の決算発表が相次ぎ、明暗が分かれています。Meta(メタ)は売上自体は伸びているものの、巨額の設備投資負担によって四半期でキャッシュフローが大幅に減少し、株価下落につながりました。

一方で、Microsoft(マイクロソフト)はクラウド事業が堅調で、本業と投資のバランスが取れた決算として評価されています。こうしたハイテク株のボラティリティが高まる局面で、改めて注目されるのがメガバンク(三菱UFJなど)です。国内の金利上昇という明確な追い風に加え、ハイテク相場とは異なる要因で業績を伸ばせる強みがあり、分散の視点からも手堅い存在となっています。

大川道場:キャッシュレス決済大手「GMOペイメントゲートウェイ」の焦点

動画後半の「大川道場」コーナーでは、オンライン決済インフラを手掛ける「GMOペイメントゲートウェイ」を取り上げました。Amazonの決済オプション採用など身近な生活インフラとして強みを持つ同社は、30%を超える高い営業利益率を誇ります。

大川氏は同社について「事業基盤は極めて堅固で、生活に不可欠なサービスを提供している」と評価。一方で、過去の積極的な資金調達により自己資本比率が20%台となっている点に触れ、「現在の利上げ・金利上昇局面においては、財務バランスの推移を定期的に確認することが重要」とアドバイスしています。

より詳細な相場分析や、各銘柄に対する大川氏のリアルな視点については、ぜひマネーフォワード MEのYouTubeチャンネル「ME STUDIO」の番組「大川 & Nobbyの聴くだけ投資」でお楽しみください。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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