はじめに

2026年9月下旬から10月初頭にかけ、国内の公募投資信託が新たに24本設定されます。

その中には、以前解説した三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS高配当全世界株式(オール・カントリー)」も含まれています。今回は、それ以外に投資家から高い注目を集めている新設定ファンド2本をピックアップして解説します。

前回記事:「オルカン」に高配当版が誕生! 年4回分配の魅力と抑えておきたい2つのリスク


39カ月連続で資金流入超過。好調が続く国内公募投信市場

新ファンドの解説に入る前に、足元の投資信託市場の動きを確認しておきましょう。

国内公募の追加型株式投資信託への資金流入は依然として勢いを保っています。直近8月の資金流入額(設定額から解約・償還額を差し引いた推計)は2兆1,078億円に達しました。前月の2兆6,451億円からはやや減少したものの、39カ月連続の資金流入超過となりました。月間の資金流入額が2兆円を超えるのも3カ月連続となっています。

AIサーバーで需要急増。世界初グローバルメモリ連動型ETF

こうした旺盛な投資需要を背景に登場する商品のひとつが、野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS Solactiveグローバル・メモリ指数連動型上場投信(639A)」です。

同商品は、生成AIやデータセンターの急拡大で需要が高まる世界の半導体メモリ関連企業20社へまとめて投資できる上場投資信託(ETF)で、9月30日に東京証券取引所へ新規上場を予定しています。

半導体メモリには、主にHBM、DRAM、NANDフラッシュの3種類が存在します。なかでもAI向け演算チップに高速で大量のデータを供給するHBMは、AIの学習・推論を支える不可欠な技術です。HBMはDRAM技術を基盤としているため、主要メーカーがHBMの生産を優先した結果、通常のDRAM供給が圧迫されやすい需給環境が生まれています。

2026年の世界半導体市場予測において、メモリの比率は市場全体の過半数となる53.2%を占める見通しです。AI向けデータセンターの拡大が、半導体市場におけるメモリの存在感を一段と高めています。

同ETFの連動指数(Solactive Global Memory Index)における構成上位は、マイクロンテクノロジー(28.8%)、SKハイニックス(21.4%)、サムスン電子(17.5%)となっており、この上位3社だけで全体の67.7%を占める集中投資型の構成です。以下、サンディスク(6.9%)、マーベルテクノロジー(5.8%)、ウエスタンデジタル(4.8%)、シーゲイト(4.7%)と続き、日本企業としては唯一キオクシアが3.6%で組み入れられています。同ETFは1回あたり2,000円程度の少額から売買できる見込みとなっており、話題のAI半導体セクターへ手軽にアプローチできます。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward HOME]