はじめに

国内も9月は好調、ただし4Qは保守的な想定

国内ユニクロ事業についても、直近9月の既存店+ECの売上高は前年比110.8%と、気温低下による秋冬商品の好調もあって2桁増収となりました。ただし会社側は、第4四半期(6~8月)については前年・前々年と2年連続で大きく伸びた反動に加え、6月の天候不順の影響もあり、若干の減収・2桁の減益を見込むと説明しています。国内は保守的な想定を置きつつ、海外がそれを補って余りある、という構図が今期の特徴といえそうです。

今期のここまでの決算から見えてくるのは、海外ユニクロ事業がもはや国内事業の延長ではなく、グループ全体の成長エンジンそのものになっている点です。伸び率そのものが加速している以上、海外はまだ拡大の途上にあり、特に欧米や東南アジア・インドでは出店余地がまだ大きく残っています。海外における「ユニクロ化」はまだ序章に過ぎないというのが、パリで実際に店舗を見たわたしの実感です。

気になる株価は、第3四半期決算で最高益予想を上乗せする上方修正をしたにも関わらず、材料出尽くしで高値88,690円から9月11日には、65,010円まで調整しています。直近では75,000円あたりまで回復し、新年度予想を期待する投資家が先回りして買い始めているのかもしれません。

PERは46倍とかなり高く感じますが、同社の3年平均PERが40倍なので、そこまで割高ではないとも言えます。新年度予想の一株益予想が拡大すれば、PERが切り下がりむしろ割安感が出てくる可能性もあります。

ただ、一株で7万円台というのは、新NISAの成長投資枠(年間240万円)を使っても1単元すら買えない水準で、個人投資家にとっては決して手が届きやすいとは言えません。これだけ業績が拡大し、世界中にファンを広げている企業だからこそ、そろそろ株式分割をして、もっと多くの個人投資家が買いやすい株にしてくれたら、というのが正直な願いです。さらに贅沢を言えば株主優待の新設ですが、これは高望みでしょうか。

いずれにしろ10月8日の本決算発表で、その点への言及があるかどうかにも注目しています。

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