はじめに

預け先選びで押さえたい3つのポイント

まず確認したいのが、お金の引き出しやすさです。個人向け国債は、発行から1年間は原則として換金できません。1年を過ぎれば中途換金できますが、その際は直前2回分の利子(税引前)に0.79685を掛けた額が差し引かれます。そのため元本は割れないものの、近いうちに使う予定のお金には向きません。

次に、金利が変動したときの違いです。個人向け国債の固定5年と固定3年は、購入後に市場金利が上昇しても、利率は変わりません。変動10年は、半年ごとに利率が見直されます。金利が上がれば受け取る利子が増える可能性がありますが、下がれば利子も減ります。普通預金の金利も固定されているわけではなく、金融機関の判断によって変更されます。

もう一つは、預金保険制度の上限です。金融機関が破綻した場合、利息の付く普通預金や定期預金は、1金融機関につき預金者1人あたり元本1,000万円までと、その利息が保護されます。1つの銀行に1,000万円を超える預金がある場合は、預け先を分けることも選択肢になります。

個人向け国債は銀行預金ではなく、国が元本と利子の支払いを行うため、預金保険制度の枠とは別に考えられます。

「置き場所」は割合で分けて考える

現金の置き場所は、年齢や家族構成、収入の安定度、今後の使い道によって変わります。大切なのは、「いつ使うお金なのか」を整理することです。

日々の生活費に加え、急な出費に備えるお金や1年以内に使う予定のあるお金は、すぐに引き出せる普通預金が基本です。普段利用しているクレジットカードや証券口座との連携で金利が優遇されるネット銀行を選べば、利便性を保ちながら受け取る利息を増やせる場合もあります。

一方、当面使う予定のないお金は、個人向け国債も選択肢になります。余裕資金の一部を個人向け国債に振り分ける考え方です。

教育費のように使う時期がある程度決まっているお金は、資金を使う時期と国債の満期を照らし合わせて選ぶこともできます。

金利は今後も変動する可能性があります。今回紹介した金利は2026年10月時点のもので、金融機関ごとの金利差や順位も今後変わっていくでしょう。

金利のある時代に上手に対応していくためにも、まずは現在利用している銀行の預金金利が何%なのかを、ネットバンキングや通帳で確認してみましょう。そのうえで、今の自分に合ったお金の置き場所を改めて考えてみてはいかがでしょうか。

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