はじめに
日常生活や生き方を通して、お金の価値観・人生観を考えるきっかけになるような話題の本をMONEY PLUS編集部がピックアップ。書籍の担当編集者に読みどころやこだわり、制作秘話などを語っていただきます。
今回は、竹川美奈子著『とってもやさしいお金の増やし方』をご紹介します。
『とっても優しいお金の増やし方』竹川美奈子著
「投資信託にだまされるな!」シリーズなど、やさしくわかりやすい解説で人気の著者が教える、日本一わかりやすい資産形成入門。本当のゼロから学べる運用の基礎の基礎。改正版確定拠出年金、2018年新設の積立NISAに完全対応。
200ページ/朝日新聞出版/2017年11月20日
担当編集者のコメント
「老後貧乏」「定年までに何千万貯めないと破産する!」「とにかく節約しなきゃ」……。
総じて、お金のことを考えたり、お金について話したりする場面というのは、あまり明るいムードにならないことが多いです。
でも、本書の著者である竹川美奈子さんは違います。
竹川さんとお金の話をしていると、なぜかじわじわとポジティブな気分になって、「お金のことをちゃんと考えようかな」という気にさせられるから不思議です。
ほんわかしたお人柄と、わかりやすい語り口のなせるわざだと思いますが、そんな、ある意味貴重な気分を、自分だけが味わっているのはもったいない。
ぜひ、多くの人に届けたい、ということで企画されたのが本書です。
本文中にもありますが、「もっと前向きに『自分ごと』としてお金とつき合いませんか」「『将来が不安だ』と思っている人こそ、『今』から資産形成をはじめましょう」、そんなノリで、お金について考えはじめるきっかけにしてもらえればと思います。
竹川さんは、これまでたくさんの本を出版されていて、多くの読者がいらっしゃいます。
でも、セミナーなどで「とりあえず投資をはじめてみたのだけど」と相談にくる人のなかには、びっくりするほどお金の「基本」を知らない人もいるそうです。
本書では、投資信託をメインに投資の方法ももちろん紹介していますが、それだけでなく、稼いだお金の扱い方、貯蓄のこと、保険のことなど、基本的なことがすべて網羅されています。
「一瞬で大金持ち」にはなれませんが、人生のお金のことについて真剣に知りたいと思う人にとっては、うってつけの本だと思います。ぜひ手にとってみてください。
(朝日新聞出版 担当編集S)