はじめに

お金をかけずとも喜ばれるノウハウ

大金をかけず、義理チョコへのお返しとして喜ばれる贈り物とは、いったい何が良いのでしょうか。プレゼントの本質はモノではなく、「気持ち」です。贈り手の気持ちをギフトに込めて贈ることで、そのプレゼントが相手に気持ちを伝えてくれる代弁者となるわけです。

つまり、プレゼントは気持ちが伝わるものでなければいけません。その方法とは「プレゼントにメッセージカードを添える」ことです。

もちろん、本命チョコへのお返しではありませんから、愛のメッセージを書くわけではありません。内容は「日頃の感謝」を伝えるものにするのはいかがでしょうか。


日頃の感謝を書いたメッセージカードを添えるだけで、一段上のプレゼントに

その際、「いつもありがとう」というより、「この前の○○してくれたことがとても助かったし、大変うれしかった」と具体的な事例を出すと、グッと心に迫る感謝の言葉になるはずです。

おそらく、これを読んだ多くの男性は「面倒くさい」と思うのではないでしょうか。しかし、その面倒くさいという感覚こそがカギなのです。そう書けばいいとわかっていても多くの人は面倒に思ってやらないからこそ、書いて贈れば、一段上の気遣いを込めたサプライズギフトになるのです。

マック創業者に学ぶ人心掌握の神髄

「メッセージ1つでそんなに変わるものか?」と感じられるかもしれませんが、ここに実に説得力のあるエピソードがあります。

日本マクドナルドの創業者、藤田田さんは社員の誕生日プレゼントに「社員の奥さんへメッセージ付きの花」を送ったことで心をつかんだといいます。その手紙には「ご主人がいつも仕事に励むことができるのは、奥さんのおかげです。いつもありがとうございます」と書いてあったそうです。そのメッセージを読んだ奥さんが感激したことは、いうまでもありません。

普通、勤務先からプレゼントが送られてくるにしても、従業員に対してであって、奥さん向けに、という話は聞いたことがありません。そして、そのメッセージには社長から奥さんに感謝の気持ちが書かれているのです。

この花のプレゼントを従業員に贈っていたら、「社員思いな会社だな」というありふれた美談で終わっていたはず。それが今日に至るまで「プレゼント人心掌握術」として語り継がれてきたのは、それだけインパクトがあったからです。

ホワイトデーギフトに感謝の気持ちを込めたメッセージを付ける。たったこれだけで、ほとんどの人がやらない、ずっと記憶に残るようなサプライズプレゼントができてしまいます。それに大金はかからないのです。今年のホワイトデー、ギフトメッセージ付きの贈り物に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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