はじめに
東京ミッドタウン日比谷のオープンや再開発で街全体が賑わっている日比谷。日比谷シャンテも開業30周年で、大幅なリニューアルが行われました。その3階に、書籍を中心にさまざまな商材を提案する“女性のための書店”「HMV&BOOKS 日比谷コテージ」が3月23日にオープンしました。
HMV&BOOKSといえば、男性女性共に足を運ぶことができる書籍と音楽の複合店舗。「女性のため」と言い切るのは、ビジネスの観点でも、なかなか勇気がいります。今回あえてターゲットを女性と絞ったのはなぜでしょうか? その理由を探ってきました。
女性のための本屋ってどういうこと?
「HMV&BOOKS 日比谷コテージ」は“すべての女性が忙しい日々の中でふと立ち止まり、軽やかに歩き出す力を得る「東京の真ん中の小さな別荘」のような女性のための書店”というコンセプトを掲げています。
取り扱ってる書籍は他の書店と変わりありませんが、女性に特化した切り口で特別なコーナーを設置したり、陳列されている本棚に書かれている言葉も感覚的。
たとえば「女たちよ、自由に生きよ」「いろいろな夫婦のかたち」といったテーマで、女性の興味にそった本や生き方のヒントになる本が選ばれています。
この個性的なキュレーションを手掛けるのは作家でもあり、数々の書店の店員をしていた花田菜々子さん。店長の花田さんを中心に女性を応援する書店として本をセレクトしています。オープン時には「春に読みたい本」や「ピンクが聞いたかわいい表紙の文庫」などを展開していました。
新刊・話題書コーナーにある書籍の一部
ロゴやグッズデザイン、ブックカバーを手掛けるのは、人気ブックデザイナーの名久井直子さん。ブックカバー・トートバッグ・ショッピングバックもオリジナルです。
トートバックの英文は、「この中に本何冊入ってるか分かる?」という意味で、本好きな人に響くメッセージを込めています。