はじめに

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はマネーフォワードから生まれたお金の相談窓口『mirai talk』のFPがお答えします。

現在35歳の会社員、独身です。収入が少ないので貯金がまったくできません。食費と趣味の釣りにかかる費用は削らずに貯めたいのですが、どうしたらよいでしょうか。手取りは毎月20万円ほどですが、残業をあまりしない月だと18万円くらいです。

〈相談者プロフィール〉
・男性、35歳、独身
・職業:会社員
・居住形態:社員寮費(3万円)
・収入:毎月20万円、ボーナスで年間約30万円
・支出:家賃3万円、生命保険2万円、趣味2万円、生活費13万円
・毎月の貯蓄:0円


FP: ご相談ありがとうございます。手取りが20万円ほどということですが、独身であれば普通に生活をして、貯蓄を作ることも可能な収入だと思います。

無駄な支出を見直し、収入の25%を投資に回す

まずは、毎月のお金の使い方を振り返ってみましょう。本当に必要なことにはしっかりお金を支払い、無駄な支出があまりないような、メリハリがついた支出の仕方が理想です。

支出の1つずつを振り返り、無駄がないかどうかを探ってみましょう。

その上で、弊社の横山光昭が支出の考え方として「家計の三分法」の中で述べた通り、収入の25%は自己投資や金融投資など、「投資」という意味合いでの支出に充てるべきです。

そのうち、5分の2は「使う投資」として自己投資などに使い、5分の3は「将来に残す投資」として貯蓄や金融投資をしていくことが理想的だと考えます。

相談者さんの場合は、5万円を投資しに回し、その中でも2万円は自己投資に使い、3万円は貯蓄や資産運用などで貯めていくことが理想的です。

無駄な支出を削減し、理想的な「投資」の割合になるようにしていきましょう。

独身なら死亡保障よりも医療保障を手厚く

支出状況を大まかに見てみると、気になるのは生命保険料です。保障内容は、独身である相談者さんの現状に合っているでしょうか。せっかく社員寮に入り、家賃を節約できているのに、少しもったいないですね。

基本的に独身の場合は、自分に万が一のことがあっても、生活を保障すべき家族はいませんよね。ですから、もし死亡保障を多額につけていたとしたら、それはいらない保障だと考えることもできます。結婚してお子さんが生まれてからでも十分間に合います。

一方で、今は貯蓄が十分にない状態ですから、万が一のけがや病気に備え、医療保障にはしっかり入っておきましょう。

ただし、手厚すぎる保障内容にする必要はありませんので、万が一のけがや病気にかかる費用などを理解し、月々の保険料とバランスのとれた保障を検討しましょう。

このように見直していくと、生命保険料は半額以下に抑えられると思います。

また、趣味の釣りにかかる支出も本当に必要なのかどうかをよく精査しましょう。好きなことには惰性でお金をかけてしまいがちです。長く楽しめるように、必要なことからお金をかけていくようにしましょう。

趣味があることによって生活に張りが出たり、仕事を頑張れるというのであれば、趣味の費用の一部は「消費」もしくは「浪費」と捉えるのではなく、「投資」の一部と考えてもよいと思います。お金を使っても後ろめたさがなくなり、存分に楽しめば、翌日以降の自分のメンタルによい効果をもたらすのではないでしょうか。

支出を圧縮できれば、収入が少ないときでも慌てず暮らせる

必要だと思っていた支出も、本当に必要なものなのかをもう一度細かく検討すると、支出は無理なく圧縮できるでしょう。決して無理に支出を抑えるのではなく、負担のない範囲で取り組んでみてください。

支出を圧縮し、生活をダウンサイジングできれば、収入が少ない月があったとしても慌てることなく暮らしていけます。

そして、毎月少しずつでも貯蓄が増えていけば、将来の励みになります。まずは預貯金を増やすことから始め、次第に貯蓄と並走しながら投資をすることも視野に入れ、将来に向けてお金を増やしていってほしいと思います。

mirai talkはマネーフォワードから生まれた公平で安心できるお金の相談窓口です。新宿駅から徒歩約5分。家計改善のコツがわかる無料セミナーを毎週開催しています。

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