はじめに

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はマネーフォワードから生まれたお金の相談窓口『mirai talk』のFPがお答えします。

今お付き合いしている彼女に年内にプロポーズをしたいと考えています。ただ、結婚費用とその後の生活費に不安があります。また、親のすすめで生命保険に加入しているので、結婚に伴ってこの保険も見直したほうがいいのかについても教えてください。

〈相談者プロフィール〉
・男性、独身
・手取りの月収:30万円、ボーナス年間で約60万円
・毎月の支出:28万円、うち生命保険2万円(医療保険・がん保険・介護保険)
・毎月の貯蓄:2万円


FP: ご相談ありがとうございます。ご結婚の予定なのですね。結婚費用は確かに気になるところですね。

結婚費用、生活費については話し合いが不可欠

「ゼクシイ結婚トレンド調査2017」によると、結納・婚約から新婚旅行までを含めると、平均で484.2万円ほどかかるというデータがあります。

ある程度はご祝儀などで補填される場合が多いようですが、そのための貯蓄として最低でも100万円、できれば300万円ほどあると安心ですね。最近は挙式のスタイルもさまざまですし、工夫もできると思いますので、ご自分たちで実現可能なプランを考えるとよいでしょう。

ただ、お互いの貯蓄をすべて結婚費用に充ててしまうと、新生活スタート後に何かトラブルがあった時に対応できなくなるので、少なくとも手取り月収の3カ月ほどは手元に残しておきたいものです。

結婚後の家計管理については、長く続くことですから、2人でよく話し合ってルールを決めましょう。

生活費は、2人で暮らすから単純に2倍というわけではありません。2人の生活において、どこにお金をかけたいのか、また、どういうところを節約したいのかを話し合って、支出にメリハリをつけていくことができるといいですね。

「夫婦別財布」は上手くいかない?

生活費の分担についての考え方は、ご夫婦の働き方などにより異なるかと思います。

昔は、夫婦の収入は1つに合わせて生活費をやりくりする家庭が多かったと思うのですが、最近は共働きが多いためか、自分の収入は自分で管理し、生活費を出し合うご家庭が多いようです。

こういった家計管理の仕方を「夫婦別財布」と呼んでいます。このスタイルは、夫婦が共有する部分が少ないほど、やりくりが上手くいかなくなりがちです。なぜなら、個別に管理している金額が大きいので、お互いのお金の使い方が把握しきれないのです。

結婚生活を続けていくと、やがて相手のお金について知らなくてはならない時期がやってきます。子どもが生まれる時や住宅ローンを組む時などが主ですが、その際に相手の年収やお金の使い方、貯蓄額をはじめて知り、想像していたものと違う結果が見えると、不信感や不満を持つ原因になることもあるのです。

ですが、夫婦別財布が完全にダメだということではありません。別であっても共有部分が多いとか、お互いのお金の使い方を大体把握できるなど、風通しのいいお金の管理ができるのならばよいと思います。

どういう方法であれ、今後はご夫婦の財産を築いていくことになります。将来に備えた蓄えが作り出せるよう、お金の使い方や貯める目標について、ライフプランニングをしながら検討しておくとよいスタートが切れるでしょうし、生活にかかるお金も早く把握することができるでしょう。

生命保険は家庭の状況に応じて必要な保障を検討

現在は医療保険を中心に加入されているようですね。ご両親のすすめということですが、別世帯で暮らすのですから、ご自身に合った内容に見直し、保険料を下げることを考えてもよさそうです。

特に介護保険は、現段階では積極的に考えなくてもよいように思います。その分を貯蓄に回し、必要だと感じるようになった時に加入を検討してみてはいかがでしょうか。

今後、お子さんが生まれ、生活を保障すべき人ができるまでは、死亡保険については考えなくてもよいでしょう。なお、お子さんがいなくても妻が専業主婦の場合は、掛け捨てタイプの定期死亡保険を検討してもよいと思います。

また、医療保険も実は、絶対に必要というわけではありません。「高額療養費」「傷病手当金」などの国の保障制度や、「傷病見舞金」などの企業の制度もあります。

また最近では入院日数も短期化傾向にあるなど、治療に必要な費用はそこまで高額にはならない場合がほとんどです。長めにみて30日間の入院でも、自己負担額(治療費、食事代、差額ベッド代など)は20万円程度で収まることが多いようなので、貯蓄がある程度あれば、それでまかなうことができます。

ただし、がんなどの三大疾病では入院や通院が長期化したりと、医療費が多くかかる場合が多いです。治療が長期化すると、仕事復帰にも時間がかかったり、収入減に陥ることもあるため、がんや脳血管疾患、心疾患を対象にした三大疾病への保障を備えた保険には加入しておくとよいでしょう。

生命保険はリスクへの考え方、家族構成、現在の暮らし方、貯蓄額などによって、最適なプランが1人ひとり異なります。保険料の家計への負担なども考慮しながら選ぶ必要があるため、しっかりと保障内容を理解した上で見直しや検討を進めてみてください。

mirai talkはマネーフォワードから生まれた公平で安心できるお金の相談窓口です。新宿駅から徒歩約5分。家計改善のコツがわかる無料セミナーを毎週開催しています。

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