はじめに
保険料に応じて給付額も変わる
天引きされる保険料は安いに越したことはありませんが、社会保険も「保険」なので保険料によって給付額が変わるものが多くあります。
健康保険では、病気で長期の休職をしたときに受けることができる「傷病手当金」、出産前後の休職で給与が減額されたときに支給される「出産手当金」。厚生年金保険では、老後や障害を負ったとき、死亡時の遺族の生活費の補てんとなる「老齢厚生年金」や「障害厚生年金」、「遺族厚生年金」などは、標準報酬月額を基準に計算されています。
保険料が低いと給付も低いということも理解しておいてください。
執筆時点の計算式により筆者作成
社会保険料がどのように計算されているか、ご理解頂けたでしょうか?
理解できたからといって、手当の額や全体の仕事量が操作できるわけではないと思います。けれどもしくみを知っておけば、保険料計算の対象月を避けて、業務の前倒しや先送りなどの対応ができるのかもしれません。
毎月支払っている社会保険料のしくみを知って、納得のビジネスライフを送ってください。