読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は高山一恵氏がお答えします。


旅行や語学学校に行くための費用を貯めたいと思っていますが、毎月もらっている給料では足りずにクレジットカードに頼ってしまいます。そのため、クレジットカードの支払いが毎月あり、自転車操業になり、赤字で貯金ができません。また最近、携帯を落としてしまい、新しく買ったため携帯代が月2万円くらいかかっています。家計を立て直すためにはどうしたらよいでしょうか。

〈相談者プロフィール〉
・女性、37歳、独身、1人暮らし
・職業:会社員
・居住形態:賃貸
・手取り月収:18万円
・毎月の支出目安:15万円

高山: ご質問ありがとうございます。毎月の手取り収入が18万円で1人暮らしとなると、家計に余裕がないですよね。

余裕がないとついクレジットカードで支払ってしまうのもわかりますが、現金での予算管理がしっかりできないといつまでも赤字のままです。クレジットカードに頼らない家計管理のコツについてお話ししましょう。

クレジットカードを使った日に現金を袋に入れる

クレジットカードは、現金がなくてもいつでも気軽に買い物ができるのでとても便利なのですが、一方で、きちんと管理しないと家計のバランスを崩してしまいます。

クレジットカードを使用して赤字になってしまう場合には、基本的に現金での管理が必要です。

オーソドックスな方法ですが、たとえばクレジットカードを利用して1万円の洋服を買った場合、その日のうちに現金1万円を封筒などに入れて保管しておけば、現金を利用して買い物したことと同じことになります。そのため、クレジットカードの使い過ぎを防げます。

封筒での管理が面倒であれば、デビットカードを利用してもよいでしょう。デビットカードなら買い物した時点で銀行口座から現金が引き落としになります。また、デビットカードは口座残高の範囲内でしか買い物ができないので、使いすぎを防ぐ効果もあります。

とはいえ、毎月生活費が足りなくなるからクレジットカードを使っているということなので、まずは、「食費3万円」「日用雑貨費0.5万円」という具合に、各費目を予算化しましょう。各費目それぞれの予算内で生活すれば赤字になることはありません。 

また、日々の生活費を予算化するときに合わせて行いたいのが、冠婚葬祭や帰省の際にかかる「臨時出費」の予算化。手取り金額が多くない場合、臨時出費がかさむと、まったく貯蓄できないばかりか、貯蓄できたとしても貯蓄を取り崩してしまう可能性が高いです。毎月数千円でもよいので別で予算をとるようにしましょう。

先取り貯蓄で貯まる仕組みをつくる

毎月の支出管理も大切ですが、それ以外にコンスタントに貯蓄することも必要です。

現在は、貯蓄する余裕はないとのことですが、貯まる仕組みを作っていかないと、いつまでたってもお金は貯まりません。いざという時に備えて生活費の6ヶ月分程度の貯蓄は必要です。

ですから、毎月いくら貯金ができるのかを明確にし、貯金の分は毎月の手取り収入から先に貯蓄する「先取貯蓄」を心がけましょう。

会社に財形制度がある場合には財形制度、財形制度がない場合には銀行の自動積立定期預金を活用すれば、毎月決めた日に自動的に貯蓄できる仕組みをつくることができます。

貯蓄が習慣化できるようになったら、相談者さんには旅行や語学学校に行きたいという夢があるようなので、夢を実現できるところまで持っていけるとよいですね。

夢に向かって貯蓄する場合には、具体的に「いつまでに」「いくら必要か」を明確にすることが大切です。

たとえば「1年後に海外旅行に行くために20万円貯める」という具体的な目標ができれば、今からいくら貯蓄していけばいいのかもわかるので貯金のモチベーションも上がります。

夢のための貯金までしている余裕がないということであれば、副業や転職など収入を増やすことも検討してみましょう。

携帯代は契約の見直しや、格安SIMへの乗り換えを検討

携帯電話を新規に購入して毎月2万円支払っているということですが、ここは見直したいですね。

契約時のプランが適正なのかどうか見直してみましょう。通話重視なのか、ネット重視なのかなどにより、お得なプランは違ってきます。また、加入時におすすめされるオプションも必要ないものは解約の手続きを。

また、詳細な契約の状況がわからないのでなんともいえませんが、格安SIMに変更できるなら変更するというのもひとつの方法です。格安SIMに変更した場合には、大手キャリアよりも大幅に料金を下げることができます。

格安SIMに不安を抱いている人も多いようですが、最近では、大手キャリアで販売する機種と遜色がなく、種類も豊富になっていますので、検討してみる価値はあるでしょう。携帯代は毎月の固定費になるので、固定費はできるだけ削減しましょう。