はじめに

新築マンションで必要になるお金は?

人気の物件では、最初に申込金として10万円ほど支払うことになります。最終的に購入代金に充当されるお金ですし、契約にいたらなかった場合は戻ってくることがほとんどです。

引渡しのときには、マンションの管理準備金が数万円と、修繕積立基金として数十万円が必要になるので注意が必要です。

新築マンションにひそむリスクとは?

契約から引渡しまで、時間がかかるのが新築マンションの特徴ともいえます。天候不順などの影響により工事が遅れると、入居時期がずれこむ場合もあります。

何より怖いのは、住宅ローンです。今はかなりの低金利ですが、契約から引渡しまで1年以上かかる場合もあります。住宅ローンの金利は借入時(通常、引渡しと同じタイミング)の金利が適用されます。そのため、今の低い金利で返済計画をたてていても、引渡しのタイミングによっては毎月の返済額が想定以上に高くなる可能性があります。

新築は消費税、中古は仲介手数料がかかる

消費税がかかるのは、新築マンションを購入するときです。建物部分にだけ消費税がかかりますので、Aさんの場合は約150万円の消費税を負担していることになります。(内税の場合)ただし、中古でも売主が法人の場合などは、消費税が必要になることもあります。

逆に仲介手数料がかかるのは、基本的に中古マンションを購入するときです。売主と購入者の間に仲介業者が入るためにかかる費用です。Aさんが同価格の中古マンションを購入する場合、仲介手数料は約136万円にもなります。

中古マンションを買うなら、リフォームも検討する

築後10年の物件を購入する場合、リフォーム費用が必要になるかもしれません。ガス給湯器やエアコンなどは10年~15年くらいが取替えの目安になりますし、壁紙や床の張替えを行うと家の中が見違えるようにきれいになります。(金額の目安:数十万円~)

またキッチン、お風呂、トイレ、洗面所などもリフォームすると、新築と変わらない住み心地を手に入れることができます。(金額の目安:数百万円~)

修繕計画にも注意しよう

マンションは築後10年を過ぎたあたりから、大規模修繕の検討が始まります。現在は工事費の値上がりなどにより、コツコツ貯めてきた修繕積立金が不足しているという場合も。そうなると修繕一時金の徴収や、今後の修繕積立金が値上がりする可能性もあります。

新築の場合は10年後の話かもしれませんが、中古の場合はすぐに影響が出るので注意が必要です。

新築と中古、どちらがお得か!?

すぐには入居できないけれど、新品が手に入るワクワク感を味わえる新築。入居後しばらくは支出が安定するのも特徴です。ただし住宅ローンを組む場合は、契約から引渡しまでの金利上昇リスクに注意が必要です。

中古の良いところはすぐに入居できたり、実際の物件を見られるところ。リフォームすれば新築同様の住み心地も手に入れられますが、修繕費の値上がりリスクもひそんでいます。

どちらも物件価格と将来かかる費用を合わせて、購入を検討したいですね。

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