はじめに

さらに撮影ができれば、ワンランクアップ!

ほとんどのWeb記事には文章以外に写真も掲載されています。写真をカメラマンに依頼したり、写真販売業者から購入すれば、その分コストがかさむため、執筆だけではなく、撮影のスキルがあるライターは編集者にとって貴重な存在です。

撮影ができるライターは執筆と撮影を同時に依頼されることが多く、仕事の件数が増え、しかも単価も上がります。

撮影といっても、身構える必要はありません。不特定多数の一般の読者に向けて公開されるので「撮って出し」(撮影した写真をそのまま公開すること)ではなく、ある程度の補正や加工は求められますが、紙媒体に載せる写真ほど高いクオリティは必要ありません。

そこで役立つのが、スマホのカメラです。ほぼ自動で写真を補正してくれるため、スキルや時間がなくても一定水準の写真が撮影できます。また「撮影される人(被写体)が緊張しにくい」というメリットもあります。

被写体になることに慣れていない人は、緊張から表情が硬くなってしまう場合があります。普段から見慣れているスマホのほうが、高性能カメラを構えられるよりもリラックスしやすく、いい写真がとれるでしょう。

仕事につながるコネクションを作る

Webライターとして成長するためには、コネクションがキーになることは間違いありません。問題は、仕事につながるコネクションをどこで手に入れるかです。もちろん偶然の出会いによってチャンスを得ることもあるかもしれませんが、それしか方法がないわけでもありません。

それはWebライターの、ライティングという仕事の特徴と関係があります。「文章を書く」という仕事は意外なほどに需要があるため、さまざまな分野へ積極的にアプローチをして自らコネクションを手に入れることも、それほど難しくありません。

といっても、フリーのWebライターの場合、組織に属する会社員にくらべて横のつながりを持ちづらいのが現実です。そのため、まずは仕事に活かせるコネクション作りを目的とした、同業者どうしのつながりを意識しましょう。互いにコネクションを紹介し合えば、新しい仕事につながる機会を得る可能性が高まるほか、同じライター同士、悩みや問題意識を共有できます。フリーランス向けのイベントや勉強会といった場に参加することも有効です。

Webライターは1人でできる仕事ですが、仕事自体は多くの人が関わって成り立っています。「書く」ことだけに終始せず、人とのつながりを拡げていく。それもWebライターとして成長し、成功するために大切なことなのです。


『成功するWebライターの仕事術』(ランサーズ株式会社:監修)は、Webライターの「基本」「営業方法」「文章力」「お金の話」を丁寧に解説した1冊です。さらに、現在、Web業界で活躍する4名の方へのロングインタビューも掲載しています。さまざまな視点からの話を取り上げながら、ライターとして成功するための道筋も示しています。

Webライターとしてのキャリアを確立し、将来へつなげる知識を身につけたいと考えている人にはきっと役立つ1冊となるはずです。

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記事提供/日本実業出版社

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