読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は花輪陽子氏がお答えします。


月に信金のすすめで投資信託(NISA)を始めました。それに伴い、資産運用の勉強を始め、ネット証券、ネット銀行の口座開設を申し込んだのですが、正直言って上手な使い分けが思いつきません。参考例を教えてください。


【すでに保有している口座と用途】
・信金:給与振込、投資信託、クレジット引き落とし
・ゆうちょ銀行:給与振込、投資信託、ATM
・メガバンク:会社指定の出張費振込、お金の一時置き場


【新規開設した口座】
・ネット銀行:ポイント目的、クレジット引き落としに変更予定
・ネット証券:ネット銀行開設からの流れで
・店舗証券:持ち株会振替口座


〈相談者プロフィール〉
・男性、33歳、未婚
・職業:会社員
・居住形態:持ち家(戸建て)
・同居家族:母親、祖母と同居
・手取り月収:20万円+残業代
・毎月の支出目安:21万円(生活費として月7万円を納めてます)
・総資産額:800万円

花輪: 銀行、証券会社など、金融機関の口座は増えがちです。マネーフォワードなどのサービスで家計管理をすれば一覧にできるので便利ですね。

目的ごとに口座を分ける

金融機関の口座は目的毎に使い分けるとよいでしょう。たとえば、給与振込や光熱費、クレジットカードの引き落としなどの決済口座は、メガバンクや地方銀行など「支店を持つ銀行」が向きます。

ネット専業銀行は金利は高めですが、決済には弱い場合もあるので、定期預金などまとまったお金の預け先にはよいでしょう。いざという時の臨時費用をプールしておく口座に使うのもアリですね。

ゆうちょ銀行はATM数が多いので、ATM引き出しに使うのがよいでしょう。

証券会社によって異なるメリット

ネット証券は投資信託の積立、株式やETFの売買、個人向け国債の購入など、資産運用をするのに向きます。

私は普段、シンガポールにいますが、日本のネット証券のサービスは非常に優れていると感じます。なぜなら手数料が安価で、少額から投信の積立を行うことができるからです。

対面型の大手証券会社はネット証券と比べると、新規上場や公募増資などIPO物を購入する際に配分がまわってきやすいです。なぜなら大手証券会社が幹事や主幹事をして引き受けをすることが多いからです。

また、証券会社の総合口座をちょっと金利の高い普通預金代わりに、プール用口座として使うのも手です。MRFという非常に安全性の高い公社債投信で運用されているからです。

現在、相談者の口座の使い分けも非常に工夫されているので、このままでもよいと思います。このようにして金融機関によって得意不得意があるので、うまく使い分けると上手に使いこなすことができます。