はじめに

デパ地下やコンビニなどで、お惣菜やお弁当など調理済みの食品を家に持ち帰って食べる「中食」。外食よりも費用を抑えられ、自炊ほど手間がかからないと、近年、需要が拡大しています。日本惣菜協会の「2018年版 惣菜白書」によると、市場規模は10兆円を突破。40年前の10倍以上の成長を遂げています。

ただ、デパ地下は近くにないし、普段使いするにはちょっと値段が高い。コンビニは手軽だけど、栄養バランスが気になる。おいしくて気の利いたお惣菜を求め、成城石井に足を運ぶ人も少なくないのではないでしょうか。

お惣菜のほかにも、スイーツ、パン、生鮮食品、ワイン、調味料など最大1万点以上のアイテムを扱う成城石井では、いったいどんな商品が売れているのか。2018年上半期の売れ筋を聞きました。


成城石井 2018年上半期売れ筋TOP10

成城石井で30年以上にわたり支持され続けた商品から、今年発売された新商品まで、幅広い顔ぶれがそろった今回の上半期ランキング。ランクインした各商品について、商品部の横山さんにお話をうかがいました。

10位「ポークウィンナー(化学調味料不使用)」¥380(税抜き)

10位にランクインしたのは「ポークウィンナー」。豚脂を多く入れた粗挽きではなく、舌触りが滑らかな絹挽きを採用しています。化学調味料は使わず素材本来の味を最大限に活かしているため、子どもにも安心して食べさせることができると、実はファンの多い成城石井のロングセラー商品です。

「豚肉は冷凍ではなく、国産生肉を100%使用。ウィンナーの皮にはパリッとした食感をお楽しみいただけるように、破れやすくデリケートな天然の羊の腸を使っています。ソーセージ作りの本場であるドイツの味をお届けするために、ミキシングや成形に使う機械はドイツ製を使用しています」

燻製用の木材もドイツから輸入したブナの角材を用いる徹底ぶりで、ドイツの伝統製法に従って作られているウィンナーです。

9位「フォー・ガー」¥499(税抜き)

米麺(フォー)を使ったアジアンテイストの麺惣菜「フォー・ガー」が9位にランクイン。ガラスープ、ナンプラーや白ワインを合わせ、レモンを利かせたあっさりとしたスープに、自家製の蒸し鶏、もやし、パクチーをトッピングしています。麺は本場ベトナムの平打ち麺。

「さっぱりとした優しい味わいなので、ちょっと食欲がないときにもおすすめです」

8位「ホットビスケット 4個」¥335(税抜き)

8位は年間50万個売れる人気商品「ホットビスケット」。素材や風味、焼色にもこだわり、表面はサクッと、中はふんわりやわらかな食感で、噛むほど甘みが広がるビスケットです。

「サクッとした風合いをより楽しんでいただけるよう、表面の面積を増やすために、あえて1つ1つ手作業で型抜きをしてドーナツ型にしました。トースターで軽く温めると、おいしさが際立ちます」

合成甘味料、保存料、合成着色料は不使用。はちみつ、クリームチーズ、ジャム、アイスクリームなどをのせれば、アレンジを楽しむことも。朝食やおやつにもおすすめです。

7位「海老とスナップエンドウのシンガポール風焼きビーフン」¥499(税抜き)

9位のフォーに続き、7位にもエスニック料理がランクイン。

キャベツ、椎茸、マッシュルームなどが入ったビーフンを、オイスターソースなどで甘めに味付け。レッドカレーペーストを加え、ピリっとしたスパイシーさをプラスしています。その上には彩り鮮やかなスナップエンドウ、香ばしく食感のよい胡桃、海老、甲殻類の旨味がぎゅっと詰まった桜こあみをトッピング。

「味だけでなく、見た目や食感もお楽しみいただけるよう仕上げています」

6位「スモークサーモンスライス 150g」¥950(税抜き)

6位にランクインしたのはスモークサーモン。良質なサーモンをじっくりと調味、熟成させて燻製にしています。

「血合いが少なめで、ホテル仕様のクオリティです。サーモン特有の生臭さはほとんどありません」

肉厚で見栄えも抜群。ケッパーを散らすだけで、あっという間にオードブルができあがります。

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介