はじめに

経済の“血液”が街を動かす

ここで作業は一休止。マネックス証券の益嶋裕マネジャーが「おかねのおはなし」というショートレクチャーを始めます。

「おかねって、なんだろう?」「おかねの役割」「おこづかいが世界を回す」という3つのテーマに沿って、お金の成り立ちとその役割、経済の“血液”ともいえるお金が実際にどのように社会を巡っているのか、といった内容をわかりやすく伝えます。


お金の役割について解説する益嶋マネジャー

これを受けて、レゴを使った作業を再開。みんなでつなげていった街の中をお金と商品がどのように移動していくのかを考えながら、街の全体像を作り上げていきます。その結果、でき上ったのが、冒頭で紹介した、なんとも微笑ましい街並みとやり取りです。

最後に感想をみんなで1分ずつ言い合って、講座は終了。「お金のことや経済のことがわかって、楽しかったです」。参加した子供からは笑みがこぼれます。

レゴで広がる子供の柔軟発想

マネックス証券がキッズワークショップに参加したのは、今年で4年目になります。「学校でお金について学ぶ機会がないのに、お金は社会に出てから重要になります。その部分を埋めてあげることで、子供の成長や将来にもつながります」(益嶋マネジャー)。

ただ、これまではマネックスの社員がクイズを出し、子供たちに応えてもらうという座学形式でした。「自分自身で体験してもらったほうが記憶に残るし、何より楽しい」(同)。

そんな思いを抱いていたところに、レゴを使って組織の抱えている課題を解決する「レゴ・シリアスプレイ」も手掛けているミテモから、レゴを使った金融教育の提案がありました。昨年の冬に提案を受けてから、準備は急ピッチで進められました。

初の試みに、益嶋マネジャーは手応えを感じています。「ピザにはCMが必要で、CMには女優さんが必要と、子供の発想が柔軟に広がっていくことに感動を覚えました。今回参加してくれた子供の発想が豊かになるとうれしい。後は、お母さんが投資する時に、マネックスだといろいろ教えてくれると思ってくれると、さらにうれしいです」。

年金や資産運用などの面で、今の現役世代よりもシビアな環境が待ち受けている可能性の高い、現在の子供たち。将来を見据えつつ、今のうちに打てる手立てを講じてあげることが、親世代に課せられた夏休みの宿題なのかもしれません。