はじめに
以前と同じ薬を処方してもらったけど、今回はなぜか支払額が数百円増えた。そんな経験はありませんか?
実は、薬局で購入する薬代を抑える方法があります。そのコツを5つにわけてお伝えします。
その1:ジェネリック医薬品を使う
ジェネリック医薬品は、特許が切れた先発薬と同じ主成分で作られた後発医薬品です。既に販売されている新薬とジェネリック医薬品の違いは添加剤の成分、製法です。薬局では、処方薬にジェネリック医薬品があるか教えてくれます。そのうえで、希望すればジェネリック医薬品に変更することができるのです。
ジェネリック医薬品に置き換えると薬代がどの程度安くなるかは、薬の種類によって異なります。場合によっては半額以下に抑えることもできます。
ただし、発売されて間もない先発薬の場合は特許が切れていないため、ジェネリック医薬品がありません。
その2:大きな病院の前にある薬局を利用する
大きな病院のすぐ近くに位置しており、主にその病院の処方箋を受け付けている薬局を門前薬局といいます。処方箋を門前薬局に持っていった場合と、住宅街にある小規模の薬局に持っていった場合では薬代に違いがあります。
薬局の支払額には、薬代のほかに「調剤技術料」などが含まれています。この調剤技術料は薬局によって異なり、一般的に門前薬局は低く設定されています。
同じ内容の処方箋を大きな病院の前にある薬局と住宅街にある小規模の薬局に持っていき、薬代を比較しました。すると、大きな病院の前にある薬局の方が調剤技術料の診療報酬点数が20点低かったため、薬代を60円ほど減らすことができました。
もし大きな病院の前にたくさんの薬局がある場合は、チェーン展開している薬局を利用したほうが調剤技術料を抑えることができるでしょう。
なお、薬局ではどの病院の処方箋でも受け付けてくれるので、他の病院でもらった処方箋でも調剤技術料の安い大きな病院の近くに位置しているチェーン展開の薬局に持ち込んだほうがお得です。
ただし、大きな病院前の薬局は利用者が多いので、待ち時間が長くなるかもしれません。
その3:薬局の時間外利用を避ける
薬局を時間外に利用すると「時間外加算」され、薬代が120円増えます。
時間外加算される時間帯は、
平日の午前0時~午前8時、午後7時~午前0時
土曜日の午前0時~午前8時、午後1時~午前0時です。
特に注意が必要なのが、平日の午後7時以降と土曜日の午後1時以降です。お仕事が終わった後に病院で診察を受けて薬局に行くと、午後7時を過ぎるかもしれません。
また、土曜日の午前診療の受付終了間際に診察を受けると、薬局に着くのは午後1時を過ぎてしまうかもしれません。平日の夜や土曜日の午前中に診察を受ける場合は、早めに病院、薬局に行くことで薬代の節約につながります。