はじめに

その4:お薬手帳を持参する

お薬手帳は、処方された薬の情報をまとめたものです。過去6か月以内に同じ薬を処方されている場合、お薬手帳を持参すると支払額が40円安くなります。

お薬手帳には、紙冊子のほかに、「お薬手帳プラス」というスマホで使えるアプリもでています。紙冊子のお薬手帳を持ち歩く必要がないので便利です。また、お薬手帳プラスにはジェネリック医薬品の差額を調べる機能があります。ジェネリック医薬品を使うとどれくらい薬代を節約できるのかがわかります。

その5:セルフメディケーション税制を活用する

セルフメディケーション税制とは、1年間のスイッチOTC医薬品の購入額が1万2000円を超えた場合、その超えた部分の金額をその年の所得から差し引くことができる(控除できる)制度です。つまり所得税の一部が戻り、住民税の負担が軽くなります。

スイッチOTC医薬品とは、処方箋の必要な医療用医薬品から、処方箋のいらない一般用医薬品に切り替えた医薬品のことをいいます。有効成分や服用方法などは変わりません。

セルフメディケーション税制の対象となっているスイッチOTC医薬品の箱には下の目印が表示されています。

なお、レシートにもスイッチOTC医薬品を購入した旨の情報が記載されます。この制度を利用するには薬局やドラッグストアのレシートを取っておき、確定申告の際に提出する必要があります。


筆者は普段、薬を服用しています。その薬にはジェネリック医薬品はないため、それ以外のコツを活用しています。最も効果が大きいと感じるのは、大きな病院の近くにあるチェーン展開の薬局を利用した場合です。一回の処方箋で支払額を約7%抑えることができました。

特に持病があるなど、薬局に行く回数の多い方ほど、その差が実感できるはずです。ぜひ試してみてください。

堀内久美子 ファイナンシャルプランナー
堀内FP事務所代表。大学卒業後、製薬会社に勤務。自身の老後資金に不安を感じたことから資産運用を開始。習得したお金の知識を活かして、お金の悩みがある方の気分を明るくするきっかけになりたい、前向きな人生を送って頂きたいという思いから、FP事務所を開業。ファイナンシャルプランニング技能士2級 、AFP(日本FP協会認定)。

元記事:半額以下になることも!薬代を節約できる5つのコツ
記事提供/Mocha

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