はじめに

子どもの消費行動をリサーチ

無駄使いしてしまう子をただ見ているだけではもったいないもの。せっかく交通系ICカードを子どもに渡すのですから、子どもの消費行動を知るチャンスを活用しましょう。

どんな時に何を買っているのか、子どもの消費行動をリサーチするのです。じつは、普段の子育てからは見られない側面でもあります。その行動は、お金に触れる時に見せるその子の性格でもあり、消費行動そのものです。計画的に使うことができるのか、目の前の物を衝動的に買ってしまうのか、タイプを見分けることは親にとってとても意味があることだと思います。

将来、子どもが会社員になったとしたら、会社のお金を勝手に使っては困りますよね。でも、交通費のために渡した交通系ICカードを目的以外に使ってしまうのはまさにこれと同じ事。

もし、約束が守れなかった時には、「約束違反だ」と、その都度教えてあげましょう。その際、頭ごなしに叱るのではなく、「なぜ使ってしまうのか」「どんな気持ちだった?」など、その時の気持ちを受け止めてください。このフォローが解決の糸口にもつながっていきます。

お金は、何でも買うことができる大人も子どもも大好きな魅力的なツールです。交通系ICカードという電子マネーに姿を変えても、その魅力は無くなることはありません。

現金も電子も、その価値は同じ。まずは、親自身が電子マネーを新しいお金だと認識し、「子どもにお金を学ばせる教材として渡してみよう」くらいの気持ちで始めてみませんか。

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