大学資金は1人200万円がゴール

ご主人のお子さんへの養育費がストレスとのこと。お金の面においては、正直なお気持ちだと思います。ただ、ご相談者さんもパートを続け、正社員でもお仕事をされていくとのことなので、ご主人は「責任を果たす人」と前向きにとらえて、これからの家計に目を向けてみませんか。

子どもの教育費に絞ってお話をすると、高校卒業までは、月々の収入からやりくりします。月額費用は下記の表を参考にしてください。

【出典:「本気で家計を変えたいあなたへ <第3版>」前野彩著、日本経済新聞出版社】

そして、大学費用は金額が大きいため、子どもが生まれたときからコツコツ積み立てで準備をします。

その際の目標額は200万円。子どもが生まれてから受け取る児童手当の金額は、0~3歳までは月額1.5万円、3歳~中学校卒業するまでは月額1万円あるため(※所得制限あり。限度額以上の場合は月額5,000円)、この児童手当をすべて貯めると、約200万円になるのです。200万円は、国公立大学4年間分の授業料に相当しますから、入学金約30万円をその他の貯蓄から準備すると、国公立大学分のお金が準備できます。

ただし、大学の8割は私立大学であり、国公立大学は狭き門です。そこで、私立大学の費用も出してあげたいと思うのなら、子どもが生まれてから大学に行くまで、毎月1万円の積立てをプラスしましょう。それも約200万円になりますから、児童手当と合わせると、合計400万円のお金が準備できますよ。

貯蓄重視の子育て家計の落とし穴

教育費や住宅ローン、老後などの将来の不安から、子育て家庭は「お金を貯めなきゃ」と思い込む方が多い傾向にあります。

でも、子どもと一緒に家族での時間を楽しめる期間は10年ほど。子どもが中学校に入ると子ども自身の世界も広がり、部活や受験もあるため、家族で過ごす時間は一気に少なくなります。また、お子さんは3人希望ということでしたら、年歳差もあるため、下の子が遊びたい盛りの頃には、上の子が受験期……ということもあり、家族5人で過ごす時間は貴重です。

貯蓄の遅れは、子どもの手が離れ、ご相談者さんが正社員になってからも取り戻すことができますが、家族と過ごす時間は取り戻せません。「家族旅行のためにお金を貯めよう」など、目的を持ってお金を貯めて、楽しく使うことも意識してみてくださいね。