日常生活や生き方を通して、お金の価値観・人生観を考えるきっかけになるような話題の本をMONEY PLUS編集部がピックアップ。書籍の担当編集者に読みどころやこだわり、制作秘話などを語っていただきます。

今回は、渡部清二著『日経新聞マジ読み投資術』をご紹介します。


『日経新聞マジ読み投資術』渡部清二著


株式投資に活かせる日経新聞の読み方を、複眼経済塾の渡部清二氏が解説。有望銘柄の情報をつかむ方法や投資テーマの見つけ方を伝授してくれます。
216ページ/総合法令出版/2018年12月7日

担当編集者のコメント

『会社四季報』や各種IR資料、書籍、インターネットなど、投資家にはさまざまな情報源があります。その中でも、本書では株式投資に役立つ「日経新聞の読み方」を徹底的に解説しています。「徹底的に」とは言っても、ポイントは次の3つのみ。

①キーワード(言葉)に注目する →大きな変化・転換点に気づく
②データ(数字)に注目する →マーケット規模を知る
③トレンド(方向性)に注目する →景気の方向性を見る

まずは、記事の見出しや本文に含まれる言葉に注目し、株価に影響する可能性のある変化に気づく。その変化の大きさを理解するために、数字に注目し、マーケットの規模を知っておく。そして、世界・日本・業界の景気がいいか悪いか、その方向性に注目する。この読み方が、本書で解説する「マジ読み」なのです。

本書の制作中には、著者の渡部清二さんからさまざまな記事の注目ポイントとその理由、今後見込まれる変化の読み解き方を教わりました。一見関連のないように思える小さな記事でも、「マジ読み」にかかれば、光り輝く情報に見えるのです! 本書はそうしたテクニック・視点が凝縮された1冊です。

最後に「マジ読み」の中でも特に簡単で、効果のある読み方をご紹介します。それは、①の「キーワード(言葉)に注目する」という読み方。

「年」「初」「最」「新」「発」「転」「脱」「改」

この8つの漢字が見出しに含まれている記事を拾い読みするという方法です。

例えば、2018年6月15日には『夏のボーナス最高 経団連集計96.7万円、建設・車けん引 』という記事が出ました。見出しの「最高」に注目して記事を読むと、大手企業のボーナス平均額が過去最高になり、とくに建設や自動車業界が好業績であることがわかります。

約1ヶ月後には『「夏休みは海外」過去最高 』 という記事が出ました。これも「最」が含まれる記事です。前述の記事の内容が頭に入っていると、「自動車、建設、海外旅行、航空会社」が投資先のセクターとして認識できます。さらには、派生して「海外旅行保険」や自動車業界と関連のある「IT企業」「自動運転」のような開発中の技術まで投資の対象として注目することができます。

上記の例以外にも、著者の渡部さんが20数年を費やし、編み出した「マジ読み」のテクニックが余すことなく公開されています。投資の考え方、情報の捉え方が変わる1冊です。

(総合法令出版 編集部:尾澤佑紀)