はじめに

冷凍食品の「4つの条件」

さて、「急速凍結」を含めて、「冷凍食品」と呼ぶには4つの条件が必要です。

条件1:前処理 

食材を洗う、カットする、下茹でするといった下処理のことです。食べられないものはすべて排除されて、可食部だけになった状態にします。お魚を丸ごと冷凍したものは、冷凍食品とは表現できません。

基本は台所の下準備と同じです。工場ではまとめて大掛かりにやるわけですが、これによって、家庭では生ゴミが出ない、ということになります。捨てるところがない、ということは食品ロス無し。冷凍食品は意外にもエコフレドリーなのです。

条件2:急速凍結

前述の通り、急速凍結は必須条件。ホームフリージングしたものは冷凍食品とは呼びません。急速凍結と緩慢凍結の大きな違いは、組織も栄養もそのまま保てるか否かということですが、賞味期限にも大きな差が出ます。それは条件4の保存管理温度にもかかわることです。

条件3:包装している

包装していることも条件のひとつ。衛生性を保って家庭や業務用の厨房に届きます。かつ、包装には、誰がどこで製造したものか、原材料は?賞味期限は?調理方法は?といった情報が印刷されています。

条件4:マイナス18℃以下で保存、流通

マイナス18℃以下の保存、流通によって、急速凍結した冷凍食品の品質がそのままの状態で時間、空間(場所)を超越して消費の現場、台所・厨房に届き、そして食卓につながります。

賞味期限は食品の種類によって異なりますが、ほぼ1年。食品によっては1年半、2年という場合もあります。その間、保存料無しで品質、栄養を保てるのが冷凍食品。

「腐らない」という特長は、私たちの食生活に素晴らしい恩恵を与えてくれます。食品を効率的にロスなく食べることができます。販売者としてもロスと廃棄があることを前提に価格設定しなくて良いわけで、そういう意味で価格はリーズナブル。そして、生鮮野菜高騰の時にも冷凍野菜は安定価格、といったメリットも提供できます。

※注)賞味期間は約1年ですが、家庭用の冷凍庫は開け閉めが頻繁で温度変化が激しくなるので品質劣化していきます。購入後は2カ月以内で消費した方がおいしく召し上がれます。ホームフリージングの食品は、1週間~2週間くらいでの消費を心がけてください。

以上、冷凍食品の魅力を理解してもらえたのではないでしょうか。
『冷食、OK!』

次回より、食べれば分かる『冷食、OK!』な商品をいくつかご紹介していきたいと思います。

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