はじめに
高校生なら子どもに管理させる
子ども名義の銀行の通帳をつくってあげて、もらったお年玉を貯金している家庭もあるでしょう。これから通帳をつくろうかと考えているのでしたら、時間が許せば銀行に子ども連れて行ってあげましょう。そこで通帳をつくるプロセスを見せてください。窓口の銀行員の仕事をじっくり勉強することができますよ。
そんなきっかけでつくる"自分の通帳"は子どもにとって「特別なもの」になりますし、まさに、「こづかいとは違うものだと」と認識ができるでしょう。
うちの息子が自分一人で銀行の口座をつくったのは、高校生でした。アルバイトの給与を振り込むための自分用の口座をつくるためです。すでに、親がつくっておいた口座が別にありましたが、せっかくなのでひとりでやらせてみました。
通帳をつくるまでには書類を書くのですが、そのほかに、色々と自分で決めないといけない事柄があります。通帳の種類や絵柄、キャッシュカードの絵柄を選んだり、暗証番号を自分で考えて記入します。この経験は大人への一歩を踏み出せた感じがあったようです。
自分で選んだキャッシュカードは、銀行のキャラクターがデザインされていて、とても気に入っている様子。TVでその銀行のCMが流れてそのキャラクターが登場すると、「●△じゃ~ん!!」とちょっぴり誇らしげなのが笑ってしまいます。
すべてを親が用意してしまうことは親も子どもの楽ではありますが、子どもでもできることをやらせてみることは社会経験を積めることにもなります。
わが家では、この件がきっかけで、貯金として貯めてきたお年玉を引き出して息子に渡しました。その額はある事情がありとっても少ないのですがこのお話はまたの機会に。
数万円程度しか貯まっていませんでしたが、自分がつくった口座に入金し、いまだに手を付けずに健在だと言っています。あれほどの散財人間が、貯金という特別なものは大切にできるんだ(できるようになったのだ)と、成長を感じました。
お年玉を親が勝手に持ち去ってしまう前に、お年玉についてお子様と話してみませんか。じつは、子どもながらに心にしまっていた言葉を聞けるかもしれませんね。