はじめに

ライブグッズをカラオケボックスで使う?

こうしたトレンドの背景には、何があるのでしょうか。ラクマの広報担当者は「音楽の楽しみ方の変化」があるのではないか、と推測します。

最近のファンは自分の支持するアーティストを応援している仲間をSNSで探して、コミュニティを形成。その仲間内でライブの前後にファン同士の一体感を醸成するため、カラオケボックスでライブのDVDを放映し、応援の練習をするそうです。

中には、カラオケのデュアルモニタールームを予約して、DVDの“開封式”を行い、うちわなどの応援グッズを持ち込み、ライブさながらの体験をするグループもあるとのこと。まさに「ファンがファンを育てる構図」となっており、その中でフリマアプリがグッズ購入のためのマストツールになっているわけです。

そして、年末はクリスマスや年越しの大規模ライブが頻繁に開催される時期。夏のライブ会場などで購入したアイテムを出品する人が年後半にかけて増えることで、年末の取引数が急増するというサイクルを生み出しています。

20代になるとアイドルグッズだけが残るワケ

もちろん、こうした流れの背後には、音楽業界側の仕掛けも垣間見られます。かつては音楽の視聴方法といえばCDでしたが、現在では配信サービスに移行。CDに比べて低額で楽しめるため、ファンはグッズにお金を投じやすくなり、業界の収入の柱もCDから物販にシフトしています。

その結果、ライブも音楽を聴きに行く場所というより、体験を共有する場所という側面が強まっています。「ライブの演出方法次第で、音楽のエンターテインメント化が一段と進み、ライブ関連グッズの取引も活発になるのではないかと期待しています」(前出のラクマ広報担当者)。

なお、10代ではトップ3を席巻したライブ関連グッズですが、20代になるとトップ5に残っているのはアイドルグッズだけになります。この理由について、ラクマの広報担当者は次のように分析します。

まず大前提としてあるのが、20代になると可処分所得が増えるので、お金の使い道が趣味からオシャレにシフトするということ。そのうえで、ジャニーズはそれぞれの世代ごとにヒットしているグループがあり、メンバーの年齢が上がると固定ファンがそのまま付いていき、各年代で需要を取り込めているから、と指摘します。

年末のフリマアプリの動向から浮かび上がった、音楽業界の変遷。歌番組の特番でも見ながら、そんなことに思いを馳せてみると、新年のビジネスのヒントが見つかるかもしれません。

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