住まい

住宅ローン返済中の中古マンション、なかなか売却できません

FPの家計相談シリーズ

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。

今回は、中古マンションがなかなか売却できないという45歳男性からの相談です。ローン返済は月5.8万円ですが、管理費等が月4万円を超えるため、住居費が家計を圧迫。現在、住宅ローン残高と同額で売りに出していますが、このまま売れるのを待っていた方がいいのか、それとも売値を下げて売却を急いだ方がいいのか、悩んでいるといいます。FPの渡邊裕介氏がお答えします。

4年前に購入した中古マンションを、住宅ローン残高と同額の1,570万円で売りに出していますが、管理費と修繕積立金で4万円を越えるためか、なかなか売却できません。売値を下げて売却を急いだ方が良いのか、現在のままで、できるだけ持ち出しせずに売れるのを待っていた方がいいのか悩んでいます。


もともとは二人で居住する予定でしたが、予定が変わり一人で住んでいます。毎月の住宅ローン返済は5.8万円くらいですので、管理費等と合わせると毎月10万円の支出です。返済は75歳まで続きます。マンション自体は、駅から徒歩10分、3LDK(64平米)で気に入っていますし、現在婚活をしているので再婚の可能性もゼロではありません。


売却を急いでいるのは、現在、契約社員(4月からは無期雇用)で働いているためです。正職員の登用試験が年1回ありますが、なかなか難しい状況です。この先も正職員になれずに契約社員のままなら、事情があって毎月帰省していることもあり、地元に帰ろうかとも考えています。そうなれば、マンションの売値を下げて早期に売却するしかないと思っています。かといって、地元に戻ってもやりたい仕事もありません。雇用形態を除けば、仕事には満足しています。難しい状況ですが、アドバイスよろしくお願いいたします。(※現在の職場には65歳まで勤務可能)


<相談者プロフィール>
・男性、45歳、バツイチ、子供1人(別居)
・職業:会社員
・居住形態:持ち家(マンション)
・手取りの世帯月収:18~22万円
・手取りの年間ボーナス:45万円
・貯金:220万円
・負債(住宅ローン):1,570万円


<支出の内訳(18.2万円)>
・住居費:10万円
・生命保険:1万円
・通信費:1.5万円
・婚活費:1.2万円
・食費:2.5万円
・交際費:1万円
・養育費:1万円


渡邊: ファイナンシャルプランナーの渡邊です。ご相談ありがとうございます。今回のご相談は、現在お住まいのマンションの売却についてですが、住宅ローンが残っている不動産の売却については注意点がありますので、整理してみていきましょう。

住宅ローンを完済しなければ売却はできない

通常、住宅ローンを組む際は、抵当権というものを設定します。抵当権とは、金融機関で住宅ローンを組む際に対象不動産へ設定する担保のことです。金融機関は、この不動産への担保を条件にお金を貸してくれます。分かりやすくいうと、もし住宅ローンが支払えなくなると、その対象不動産を金融機関に取り上げられてしまうということです。

この抵当権を外さなければ、お住まい中のマンションを売却することはできません。抵当権を外すためには、ローンの完済が条件となりますので、住宅ローンが残っているマンションを売却したい場合、自己資金もしくは売却した金額をもとに住宅ローンを完済しないと売却できないことになります。

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