はじめに
自動車保有者には是非とも備えておきたい自動車保険。しかし、さまざまな会社の保険が存在しているうえ、多岐にわたる特約もあるため、自分にピッタリな保険に加入できているか、と聞かれても素直に首を縦に振れない読者の方も多いのではないでしょうか。
特に近年はインターネット上で契約できる「ネット型自動車保険」が数多く出ており、保険料も手ごろな価格で加入できるものが増えてきています。そこで今回は、自分に合ったネット型自動車保険の選び方を、ファイナンシャル・プランナー(FP)の頼藤太希さん、三井ダイレクト損保マーケティング部小嶋彩花さんとの対談から探ってみたいと思います。
ネット型なのにサービスは大手並み
――自動車保険はたくさんあって、どれを選んだらいいか、わからない人が多そうです。そもそも自動車保険にはどんな種類があるのでしょうか。
頼藤さん: 自動車保険は、代理店型とネット型というのがあります。代理店型は対面で相談しますので、丁寧に対応してもらえる利点があります。その代わり、保険会社から代理店に手数料を払うので、その分、保険料が高くなってしまいます。
一方、ネット型はインターネットを通じて契約する保険。補償される担保種目を自分で組み合わせることができる上、保険料も安く入れるのがメリットです。自動車保険の知識が無くても、Webサイト上のコラムやFAQなどの説明やコールセンターの対応もしっかりしていますので、自動車保険に対する専門的な知識は特に必要はありません。
――そういう中で、三井ダイレクト損保はネット型に属するわけですね。特徴というのはどんなところになりますか。
小嶋さん: 弊社は三井住友海上やあいおいニッセイ同和損保を中核としたMS&ADインシュアランス グループの一員です。
大手保険グループ会社の一員であることの強みは事故対応力です。
具体的には、弊社の事故対応の拠点は東京、大阪、名古屋の三拠点ですが、契約者さまは全国各地にいらっしゃいます。一方、三井住友海上やあいおいニッセイ同和損保は、全国各地に拠点を持っており、事故の調査員が全国にいます。
弊社が拠点を構えていない地域のお客さまには、事故の調査をグループ各社の調査員に委託しておりますので、拠点数は三拠点でもご安心いただける点が保険グループの強みです。
また、弊社の指定修理工場数はネット型損保の中で一番多いです。お客さまにきめ細かいサービスを提供するため提携を結ばせていただいている指定修理工場は2019年4月1日時点で全国約2,000ヶ所設けております。この中からお客さまのご要望に沿った修理工場を選定し、ご案内しています。
あとは、商品ラインナップですね。自動車保険、バイク保険、ドライバー保険の3種類を提供していて、自動車保険は他の保険会社でも提供していますが、バイク保険は弊社とアクサダイレクト社とチューリッヒ社の3社しかありません。ドライバー保険は弊社だけなので、ネット型の保険会社の中では最も商品ラインナップが多くなっています。
大手並みのサービスを提供できるワケ
――自動車保険の契約をする時、注意しておきたい点はどこになりますか。
頼藤さん: 自動車保険に入る時は保険料が安いほうがいいと考えがちですが、実際に事故が起きた時には事故対応が大事になります。顧客満足度調査で三井ダイレクト損保は93.7%(※1)とありますし、Webサポートサービスの国際的な認証であるHDIでも5つ星を獲得しているので、そこは安心できると思います。
また、数あるネット型の中から検討する場合、付帯サービスも比較対象になってきます。たとえば自動車が故障した時に、近くまで車が来てくれるのか、ガソリンとかはどうなのかなど、そういうサービスが自動車保険に付いているとお客さまから選ばれやすくなりますね。
ただ、付帯すれば良いというものではなくて、やっぱり中身が重要です。ロードサービスのネットワークが何ヵ所あるのかとか、事故対応する時にどれぐらいで駆けつけてくれるのかとか、そういったところが大事なので、事前にちゃんとチェックしたほうがいいと思います。
(※1)三井ダイレクト損保保険金お支払い時のアンケート結果「どちらかといえば満足」「満足」を「満足」として集計(対象アンケート期間:2018年4月~2019年3月/回答数:8,785件 同社調べ)
小嶋さん: 事故に遭った際のロードサービスネットワークは2019年4月1日時点で全国約3,900ヶ所あります。また、難航する事案や訴訟の場合にも全国の弁護士ネットワーク約160事務所など、お客さまをしっかりとサポートできる体制となっています。
小嶋彩花…大学卒業後、三井ダイレクト損害保険株式会社に入社。損害サポート部での保険金支払い業務を経て、現在はマーケティング部に所属。当社商品およびサービスの理解・浸透に向け、主に保険代理店様とのプロモーション推進を担当している。
事故や故障により自力走行不能となった際の無料牽引距離は各社によって違います。修理工場を指定される場合、弊社は50キロまでを限度としていますが、弊社がご紹介する修理工場への牽引でよろしければ、距離の制限なくロードサービスで運ばせていただいています。
たとえば、旅行先で事故に遭ってしまったお客さまで、近くの修理工場を知らないという方もいらっしゃったり、近くに修理工場がなかったりという場合もあると思います。そういう場合は弊社が近くの修理工場を探して、それが50キロを超えてしまっても距離の制限なく対応させていただいています。
ほかに、スマートフォンのGPS機能を活用したサービスもあります。たとえば旅行先で、事故を起こしてしまったけれど、ここは一体どこなのかというケースがありえると思います。ロードサービスを呼びたくても目印がないこともあると思うのですが、GPS機能を使っていただくと場所の特定ができるため、スムーズに対応できます。
頼藤さん: 御社で契約されている方の 2年目以降は、自宅から50キロ以上離れたところでもレンタカー代を負担してくれるとか、ガソリンを無料で届けてくれる(※2)というのは、うれしいですよね。保険料に加えて、付帯サービスの違いや事故対応が自動車保険の加入者にとってのメリットだと思いますので、そこに力を入れているのはすばらしいと思います。
(※2)50km未満の場所でのガス欠発生時におけるガソリン代は利用者負担となりますが、お届けは致します。詳細は弊社Webサイト等でご確認ください。