はじめに

年度替わりのこの時期は、引越しや親戚への入学祝い、細かな手続きなど、郵便や宅配物が増えがちですよね。なんとはなしにコンビニの窓口で荷物を送ったら、思ったよりも送料が高くつき、損した気分になった経験はありませんか?

最近では、それぞれの配送業者がさまざまなサービスを展開し、利便性と料金体系で差異化を図ろうとしています。どんな荷物を送りたいのかによってサービスをうまく使い分ければ、送料を賢く節約することができますよ。


宅配便の料金はどう決まる?

宅配便の送料は基本的に「大きさ」「重量」「距離」の3つで決まります。当然と言えば当然ですが、大きければ大きいほど、重ければ重いほど、送り先が遠ければ遠いほど、送料は高くなります。

ちなみに荷物の「大きさ」とは、箱の縦・横・高さの3辺の合計です。3辺の合計が60cmまで、80cmまで、100cmまで、というふうに、郵便局では最高170cmまで、宅配便は最高160cmまで段階的に上がります。ちなみに、いわゆる「みかん箱」は100cm。これを知っておくとイメージしやすいですね。

では、仮に、大きいけれど軽い物や、小さいけれど重い物を送るとしたら、送料はどうなるのでしょうか?

宅配便の場合、「大きさ」と「重量」それぞれを基準に送料が計算され、高いほうが適用されます。一方で、郵便局のゆうパックは30kgまでという制限はありますが、大きさだけで送料が決まります。つまり、30kgまでの荷物であれば、基本的にはゆうパックを使ったほうがお得な可能性が高いということになります。

割引制度を上手に活用しよう

それぞれの宅配便業者では、さまざまな割引制度を提供しています。送料節約のためには各社の割引制度をうまく利用することもポイントです。

例えば、送りたい荷物を事業所窓口へ持ち込むと「持ち込み割引」が適用されます。荷物1個につき郵便局は120円、ヤマト運輸の宅急便では100円割引になります。

2個以上送る場合の「複数口割引」は、荷物1個につき郵便局で60円、宅急便は100円割引が適用されます。さらに宅急便にはメンバー割引があり、所定の要件を満たすと送料が10%オフになります。

仮に、大きさが100cm、10kgの荷物を1箱、四国から東京へ送るとします。基本料金を比べると、ゆうパックは1,400円、宅急便は1,512円。先に見たとおり、ゆうパックがお得ですね。

しかし、ゆうパックの持ち込み割引を利用すると1,280円、宅急便の持ち込み割引とメンバー割引をダブル利用すると1,260円に。割引制度によって、逆転することがおわかりいただけるのではないでしょうか。

離れて暮らす家族に定期的に荷物を送るなど、利用頻度が多い方ほど割引制度の活用が節約のカギ。しっかり把握して、上手く利用したいですね。

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