はじめに
撮り鉄の撮影を前提にした対応
デッキ自体は3月25日から一般開放されていて、外階段もしくは外階段横のエレベーターから上がることができます。ただ、開放していることを表示していないので、近隣に勤務している人たちはまだ、立ち入って良い場所なのだということに気づいていないようです。
エレベーターはデッキの角に計3基設置されていて、びっくりガード下との間がバリアフリー化された形になっています。
2階のデッキからは列車を真上から撮影することが可能
デッキの真下は線路ですので、デッキ南側は下を通過する電車を撮影したい撮り鉄が集まることを前提にしているようで、「一脚・三脚の使用はご遠慮ください」というプレートが貼り付けられています。
ここはまだ池袋駅を出てすぐの場所なので、電車もさほどスピードが出ていません。その分撮影しやすいですし、椎名町方面に向かってカーブしていくのが見える場所でもあります。また、ほぼ真下に線路の分岐があるので、「分岐マニア」にとっても垂涎の場所となりそうです。
1階では目の前を電車が通過
ダイヤゲートの1階は商業施設が入居する関係上、商業施設が開業すれば一般の人でも自由に出入りできるようになります。そうすれば、外の階段に加え、2階デッキに向かうエスカレーターも利用可能になります。
また、1階西側はガラス張りになっていて、目の前を電車が通過する形になります。これはこれで撮り鉄たちを喜ばせそうです。
1階からは走行中の列車を真横から撮影可能
デッキの北側は西武池袋駅と向かい合っているので、駅を出てきた電車が自分の足元に吸い込まれていく様子を、上から撮影するには絶好の場所となるはずです。しかし残念ながら、現在は工事用のフェンスが張り巡らされています。
フェンスの撤去までは、あと1年ほどかかるそう。西武池袋駅南口とダイヤゲートをつなぐ跨線橋から見ると、確かに北側のデッキ部分はワイヤーが剥き出しになっていて、建設途中の高速道路さながらの状態です。
東西デッキ接続で撮影スポット消滅?
豊島区は西口のメトロポリタンプラザビルと、西武百貨店をつなぐ東西デッキをJRの線路上空に作ることを計画しています。ダイヤゲートから西武百貨店までデッキを伸ばして、この東西デッキと接続させる計画もあります。
完成予定は2035年だそうなので、まだ15年も先ではあります。が、完成すれば、ダイヤデッキの北側から、駅を出てきた電車がビルに吸い込まれていく様子を撮影することはできなくなるのかもしれません。
また現在、びっくりガードから明治通りへ抜ける通りの上にかかっている跨線橋は、西武池袋駅から出発した電車がダイヤゲートに吸い込まれていく写真を、横から撮るには絶好の場所です。しかし、東西デッキとダイヤデッキが接続したら不要のものになりますので、撤去されてしまう可能性があります。
その意味では、ダイヤデッキ北側と跨線橋は期間限定の撮影スポットということになるかもしれません。東西デッキが現実味を帯びてくれば、中小のビルが密集するこの近辺を不動産業者が放っておくわけはないので、その頃には街並みは大きく変貌している可能性もあります。