はじめに

今が旬の春キャベツ。生で食べるのも瑞々しくておいしいものですが、新鮮なものが手に入ったら、ザワークラウトを仕込んでみませんか?初めての方でも失敗なくできる、簡単な作り方をご紹介します。

図1


準備するもの

・チャック付き保存袋…2枚
・1L入る保存容器
・重石になるもの(2Lのペットボトルなど)

『春キャベツで作るザワークラウト』の材料(作りやすい分量)

材料 分量
キャベツ 1kg
海水塩 大さじ1と1/2
キャラウェイシード(お好みで) 小さじ1~2

『春キャベツで作るザワークラウト』の作り方

1. キャベツを千切りにする。
(千切りの太さや芯を入れるかはお好みで)
図2

2. 千切りキャベツに塩をまぶしながらボウルに入れる。

3. 手でキャベツを上からギュッと押さえつけるように揉みこみ、しっかりと水分を出す。
図3

4. キャベツが浸るくらいまで水分が出たらお好みでキャラウェイシードを混ぜて、
チャック付き保存袋に入れて空気を抜く。
(汁漏れする場合があるので、保存袋は2重にする)
図4

5. 汁漏れ防止の為、トレイの上にのせて上からペットボトルなどの重しをのせて常温で発酵させる。
(夏は2〜3日、通常4~7日)
*発酵中ガスが出て袋が膨らむ事があるので、様子を見て空気を抜く。
図5

6. 味をみて酸っぱくなっていたら清潔な保存容器に移して冷蔵庫で保存する。
*冷蔵庫で2~3週間保存可能。味の変化を楽しんでみて下さい。

おいしく作るポイント

・キャベツは新鮮なものを使用して下さい。古いものだと水分が上がりにくい事があります。
・はじめにしっかりと水分を出し、空気に触れないようにすることで カビの発生を防ぐ事ができます。
・瓶に入れる時も、なるべくギュッと押しながら入れ、キャベツが汁に浸るように入れて下さい。

アレンジレシピ

・にんじんや玉ねぎなどを入れて作ることもできます。全体の総量が1kgになるように調整して下さい。

・そのまま食べたり、パンに挟んだりするほか、ふかしたじゃがいもに混ぜて、塩こしょうで味をととのえるとマヨネーズなしでもコクのあるポテトサラダができます。
図6


乳酸菌たっぷりのザワークラウト。塩さえあれば手軽に仕込む事ができますのでキャベツがたくさん手に入った時などぜひ作ってみてはいかがでしょうか。

コラム/寺田真紀
茨城県在住。2児の母。東日本大震災を機に食について学び発酵食品の素晴らしさを知る。自宅にて少人数制の料理教室「発酵教室ユルリト」を主宰。教室では、とらわれすぎない心と発酵食について伝えている。
四季の移ろいを感じ、その時その土地で採れたものを使った季節の手仕事をするのが好き。
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(この記事はケノコトからの転載です)

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