はじめに
平成が終わりを迎え、新しい令和の時代が始まります。元号の由来が万葉集と発表され、和歌や過去の元号について興味を持った方も多いでしょう。小さな話題から大きな話題まで、私達の耳に入ってくる情報には好奇心を刺激される情報が沢山詰まっています。
日常的にあふれる学びの機会ですが、腰を据えて学ぼうとなると尻ごみしてしまったり、ついつい忙殺されてしまったりということも多いと思います。
子どもの頃に大人から言われた「勉強できるのは今のうち。勉強だけしてればいいなんて幸せなことだよ」というセリフを自分が発する番と感じていませんか?でも、本当に勉強できるのは子どものうちだけでしょうか。
大人は何かを学び直したがっている
内閣府の世論調査によると(※参考1)、教育についてのニュースや話題に関心がある人の割合は、調査対象者全体の8割にのぼりました。
関心がある人に対し、大学や大学院、専門学校などにおける教育や研究についてどのようなことに関心があるか聞いた項目では「社会人の学び直しへの対応(社会人のニーズを踏まえたプログラムの提供など)」が39.3%と2番目に高い回答でした(1番目は家計の教育費負担を軽減するための支援策が43.0%)。
学び直しについては、機会があれば再び学びたいと思うものはあるかという質問への回答として
1位「外国語に関すること」31.3%
2位「医療や福祉(保育、介護など)に関すること」27.0%
3位「日本や世界の歴史・地理に関すること」26.6%
という結果でした。
学び直したいことが「特にない」と答えた人は18.3%であり、8割以上の人が何かしら学び直したいと感じていることが分かります。
大人になっての学びの実状
同調査によると、この1年くらいの間に生涯学習をしたことがあるかという項目に「健康・スポーツ」を挙げた人が21.0%、「趣味的なもの」を挙げた人が18.8%と上位でした。
「生涯学習をしたことがない」と答えた人が52.3%と半数を超えており、学び直したいと思いながらも生涯学習などに足を踏み出せていない現状がうかがえます。また、平成27年調査の結果は平成24年の調査結果より上記の割合が「健康・スポーツ」30.4→21.0%、「趣味的なもの」25.7%→18/8%と減っているのが現状です。