はじめに

はじめまして、西出大介と申します。

今後の社会で日本に留まらない視座で活躍できる若手テクノロジー人材を育成するためするため、Awesome Ars Academiaというグローバルテックスクールをセブ島で運営しつつ、海外エンジニアと共に複数の開発プロジェクトを実施しています。

近年、あらゆる産業がデジタル化の波による事業変革を求められ、個人の生活だけでなく仕事という観点でも多くの変化が起こっています。

たとえば、少し古いですが、2014年にGoogleの創業者のラリー・ペイジが下記のように言っていました。

「人工知能の急速な発展によって、コンピュータやロボットが多くの仕事を代替するようになり、10 人中9人の人々が、現在とは異なる仕事をするようになるはずだ」と。
リンク参照

また、最近の話題だと、下記のように横浜市が実施したRPAの導入実験で、平均84.9%もの業務を省力化できる可能性がある、というニュースもありました。
横浜市における「RPAに関する共同実験」報告書公表

これらのような未来予測やニュースを見る中で、「自分自身もプログラミングを学んだ方が良いのではないか」「エンジニアリングの世界はどのような価値観で動いているのか」というような、漠然とした不安や焦りを感じている方が増えているように思います。

このような社会背景を鑑みつつ、エンジニア職ではない方や、プログラミングやIT業界について知りたいと思っている方へ、参考になるような情報や考え方、などについて紹介していければと思っています。


多くの非エンジニアがエンジニアとはどういう人かわからない

プログラミング教育事業を営んでいることもあり、社会人の方からよく受ける質問があります。

・エンジニアってどういうお仕事ですか?
・プログラミングは学んでおいた方が良いでしょうか?
・エンジニアとはどういう風に接するべきでしょう?
・エンジニアの仕事がわからないので、一緒に仕事をするとブラックボックスのように感じてしまう
・開発プロジェクトを円滑に回せるようにするために、自分もプログラミングを学んでみようと思った
・将来起業をしようと考えたときに、ものづくりを知っておくべきだと思うのですが...

というような内容です。これらに共通していることは、ざっくりとまとめてしまうと「開発者やエンジニア、ものづくりをするということがよくわからない」ということです。

これは、おそらく永遠の命題です。

なぜなら、エンジニアキャリアを5年以上持つ私自身も未だに、優秀なエンジニアの方であればあるほど「魔術師」のように見えることがよくあるからです。

「本当に優秀なエンジニア」というのは、今この瞬間に私たちが使っているこのインターネットという仕組み自体を構想し、作り出した人たちも入ります。もはやそれは、魔術や魔法の領域にしか見えない、というのは私も同じです。

ただし、エンジニアを「魔術師」として認識していると、いつまでもこれらの不安は解消できません。

そのためここでは一度、エンジニアと仕事をする現場の話にコンテクストを移し、エンジニアとのコミュニケーションにおいて気をつけるべき2つのことを紹介します。

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