はじめに
「結婚式にお呼ばれしたけれどお金が……」と困った経験はありませんか。20代後半から30代前半頃までの友人の結婚式ラッシュでは、お金のやりくりが大変だったという方も多いと思います。最近はSNSに写真が上がってしまうので、特に女性の場合は、毎回同じドレスを着るのにも抵抗があります。
そんなニーズをとらえようと、トレンドを押さえたパーティドレスが手頃な価格でレンタルできるサービスを、ブライダル大手「ノバレーゼ」が始めました。競合がひしめくアパレルのシェアリングサービス市場で、どう勝ち抜く戦略なのでしょうか。
盲点だった参列者向けビジネス
ノバレーゼの100%子会社が4月18日にオープンしたのが、ECサイト「ANDYOU dressing room(アンドユードレッシングルーム)」。パーティドレス専用のレンタル・シェアリングサービスです。海外から仕入れたデザイン性の高いドレスを中心にそろえ、2泊3日レンタルします。
インポートらしい洒落たデザインのものが多い
強みは、本業のブライダル事業で培ったノウハウ。近年の結婚式・パーティには「リゾートウエディング」「ホテルウエディング」「ガーデンウエディング」など、さまざまな形態がありますが、マナーを守りながら、式場の雰囲気や式のスタイルに合い、場を華やげるドレス選びというのは非常に難しいものです。
そこで、このサイトでは、昨今のブライダルの現状を知り尽くしたノバレーゼのノウハウを生かし、式場の形態やドレスの色、丈感など、さまざまな条件で探すことができるようにしました。また、チャットで気軽に相談を受けられるシステムも導入しました。
「結婚式では肩を出さないのがマナーという人もいますが、必ずしもそうではありません。参列者が親族中心か友人中心か、カトリックの教会なのかゲストハウスのチャペルなのかなどで違います。私たちはマナー本には書かれていない、現状に合わせたアドバイスをすることができます」(ノバレーゼの広報担当者)